あなたの健康はお金で買えますか・・・? 【日本の病院の実力】国内初、全診療科のゲノム診療サポート 国立がん研究センター中央病院・遺伝子診療部門

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【日本の病院の実力】国内初、全診療科のゲノム診療サポート 国立がん研究センター中央病院・遺伝子診療部門  

   

遺伝子解析技術の急速な進歩により、がんに関わるゲノム(遺伝子全体)情報が明らかにされ、医療の現場で活用され始めている。たとえば、米国女優のアンジェリーナ・ジョリーのような遺伝性のがんは、その遺伝子変異によってがん発症の予防措置(個別化予防)が推進されている。

 一般的ながんにおいても、遺伝子変異に関わる分子標的薬(がんの治療薬)の効果が明らかにされてきた。遺伝子を調べることで、薬が効きやすいかどうかがわかるのだ。そのため、個人の遺伝子に合わせた「個別化治療」が行われるようになっている。

 ただし、大腸がんや乳がんなど、異なるがんでも遺伝子変異が同じことがあり、薬の選択の広がりや、新たな治療法の開発などの課題も多い。ひとつひとつの診療科がそれぞれに取り組むよりも、全診療科を網羅してコーディネートすることが必要になってくる。

 そこで、全診療科のゲノム診療をサポートすべく、今年1月、国立がん研究センター中央病院遺伝子診療部門が開設された。品質管理された臨床ゲノム検査室を院内に設置して、日常診療に本格導入した体制は、国内初となる。

 「これまでも当センターでは、がんの遺伝子解析の研究を進めていました。新たなシステムの開発もあり、全診療科のゲノム診療をサポートする体制が整ったので、本格的な開設に至ったのです。この体制が、本当に有効なのかも含め、今後いろいろな研究を進めていかなければなりません」

 こう話す吉田輝彦部門長(57)は、長年、がんの遺伝子研究を行っている。国立がん研究センターでは、個別化予防の遺伝相談外来を1998年に開設した。また、2013年には、網羅的な遺伝子解析を用いた臨床研究プロジェクト「TOP-GEARプロジェクト」をスタートさせ、臨床効果や副作用を予測する遺伝子プロファイリング研究を行っている。さらに、検査情報をスムーズに解析できるラボ(研究室)を昨年11月に設置したことで、その基盤の上に、遺伝子診療部門を立ち上げた。

 「遺伝子を調べると、治療の効果判定などのメリットだけでなく、いまだ謎の多いがんの解明にも役立ちます。仮に皮膚がんと大腸がんのそれぞれの患者さんで、同じような遺伝子変異があっても、皮膚がんで効果の高い分子標的薬が、大腸がんの患者さんで効くとはかぎらないことがあるのです。その理由を調べていくと、薬の新たな組み合わせや創薬にもつながるでしょう。新しい医療のサポートができるのです」

 吉田部門長は、遺伝子異常とそれを改善する方法について、常に思いを巡らせている。その先に見ているのは、「がんになっても治せる」という新たな希望の光だ。

 「網羅的な遺伝子情報を活用した臨床研究を進めることで、次の段階に進めます。薬でがんは治るという未来に、近づければと思っています」と吉田部門長は語る。医療の新たな扉を開けるために、尽力中だ。 (安達純子)

 【データ】実績
 ・TOP-GEARプロジェクトの今までの解析131症例(うち、半数弱に治療選択に有効と考えられる遺伝子変異を同定)
 ・オリジナルパネルによる遺伝子異常検出の精度 99.2%(変異検出の精度)
 ・病院病床数 600床
 〔住所〕〒104-0045 東京都中央区築地5の1の1 電話/03・3542・2511

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( 2017/05/06 13:48 ) Category ■日本の病院の実力・セカンドオピニオン | トラックバック(-) | コメント(-)
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