あなたの健康はお金で買えますか・・・? 【日本の病院の実力】東京大学医学部附属病院 免疫研究で世界を牽引 ワクチン開発で理想的な治療の可能性模索

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【日本の病院の実力】東京大学医学部附属病院 免疫研究で世界を牽引 ワクチン開発で理想的な治療の可能性模索  

   

 自分の免疫で関節組織を破壊してしまう「関節リウマチ」は、手足の痛みや変形のみならず、肺や血管などの全身の臓器に炎症を及ぼす可能性のある病気だ。

 かつては治療が難しかったが、20世紀の終わりに「メトトレキサート」という基本的な治療薬が登場し、その後、炎症物質をターゲットにした生物学的製剤が次々と開発され、炎症を抑えられる患者は増えた。

 しかし、新薬は高額なことに加え、全ての患者が絶大な効果を得られるわけではない。また、適切な使用が行われないと重篤な副作用にも結びつく。

 この状況を変えるため、免疫の研究で世界を牽引(けんいん)しているのが、東京大学医学部附属病院アレルギー・リウマチ内科だ。

同科の山本一彦教授(64)は、日本リウマチ学会理事長を務め、適正な診療の向上に努めると同時に、関節リウマチなどの免疫に関する数々の新しい研究成果を上げ、世界のトップランナーとなっている。

 「マウスなどの動物モデルの研究では、日本は世界をリードしています。しかし、マウスと人間の免疫の仕組みは異なるため、人間の免疫の研究方法を探すことから始めました。

人間の免疫の仕組みは複雑ですが、それをひもとくと、関節リウマチを含む自己免疫が関係する膠原病(こうげんびょう)、さらには、がんや感染症などとの関連など、さまざまなことがわかってきたのです」

 こう話す山本教授は、長年、人間の免疫を調べる技術開発や仕組みの研究を行い、関節リウマチに関する既報を含めた関連遺伝子を101個見つけて、2014年の論文で世界をあっといわせた。

 「なぜ関節リウマチが起こるのか、遺伝子解析で原因と結果の因果関係を明らかにしています。すると、1つの関連遺伝子が、複数の病気に関わることが見えてきたのです。

創薬には莫大(ばくだい)な費用がかかりますが、たとえば、かつてがんで開発されて効果のなかった薬が、膠原病には効果をもたらす可能性があることもわかりました」

 自己免疫が暴走する膠原病では、免疫力を抑えると感染症やがんが生じやすいなど、免疫機能の表裏を考えなければならない。遺伝子解析で原因と因果関係がつかめると、表だけを狙って暴走を抑えることが可能になる。

 そこで、山本教授が取り組んでいる有力な方法の1つがワクチンの開発だ。関節リウマチの炎症を未然に防ぐことができるワクチンならば、他の免疫機能に悪影響は及ぼさない。

これが完成すれば、関節リウマチにかぎらず、膠原病のワクチンの開発への道筋もつく。そして、患者にとっては、ワクチンの効果が得られると、長期間に渡って薬を飲まなくても済むようになるなど、恩恵は大きい。

 「正常な免疫の働きを維持しながら、暴走をコントロールする創薬は、私たちが開発した技術ならば可能です。理想的な免疫治療は応用範囲が広いため、その可能性をさらに広げていきたいと思っています」と山本教授は話す。革新的な医療を創造すべく前進中だ。 (安達純子)

 【データ】2013年度実績
 ・外来患者数 3133人
 ・入院患者数 361人
 ・病院病床数 1163床
 〔住所〕〒113-8655 東京都文京区本郷7の3の1 電話/03・3815・5411

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( 2017/05/06 13:55 ) Category ■日本の病院の実力・セカンドオピニオン | トラックバック(-) | コメント(-)
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