l.dtd"> あなたの健康はお金で買えますか・・・? 【デキる人の健康学】ナッツは免疫力を高め、減量効果もある


【デキる人の健康学】ナッツは免疫力を高め、減量効果もある

米国でベストセラーになったジョエル・ファーマン医師の著書『スーパー免疫力』の中でファーマン博士は免疫力を高めるために、ナッツを1日に28グラム食べるように推奨している。

ファーマン医師はナッツは体によい脂肪酸が含まれているだけでなく、栄養素が豊富で高脂肪の割に太りにくい食材と推奨の理由を強調している。

これまで複数の疫学研究からナッツを食べる人ほど痩せている傾向が報告されているが、生ナッツには食欲を抑える効果があり糖尿病の改善や減量に役に立っているためと主張する。

食事療法中の人がナッツを少量食べると満足感が得られ、おかげでくじけないで続けられるため体重を維持できるという研究結果も複数報告されている。

ただし、焦げ目がつくまで炒ったナッツは発がん性のアクリルアミドが発生し、タンパク質が減少、カルシウム、鉄、セレンなどのミネラル成分が減少し、灰分の増加が起きるので、ナッツは生で食べるか、ほんの軽く炒って野菜料理と一緒に食べるのがベストと健康的な摂取法を推奨している。

一方、テレビの前に座ってレジャー目的でナッツをビールのおつまみに何袋も食べることはカロリーや塩分の過剰摂取になるので控えるべきと警鐘をならす。

■ナッツに健康長寿効果あり

 そんな中、ピーナッツ、アーモンド、クルミなどのナッツ類を沢山摂取する人はがんや心臓病などを含めた総死亡率が低いという結果がニューイングランド医学誌に報告され話題を呼んでいる。

ハーバード大学医学部のイン・バオ博士らは米国看護師健康調査に参加した健康女性76,464人、米国医療従事者追跡調査に参加した健康男性4万2498人に関してナッツ類の摂取量と様々な病気による死亡率の関連性を調査した。

その結果、ナッツ類を食べない人に比べ、ナッツ類を食べる人の総死亡率は週に1回未満の人は7パーセント、週に1回の人が11パーセント、週に2~4回の人が13バーセント、週に5~6回の人が15パーセント、週に7回以上の人が20パーセントも低いことが分かった。

死因別に死亡率を検討すると、心臓病、がん、呼吸器疾患、感染症、腎臓病、糖尿病での死亡率に有意の低下が認められた。バオ博士はナッツに含まれる不飽和脂肪酸、良質のタンパク質、食物繊維、葉酸やビタミンEなどのビタミン類、カリウムやカルシウムなどのミネラル分、カロテン類やフラボノイドなどのフィトケミカルが死亡率の低下に寄与したと考察する。

■アーモンドはダイエット時のスナックとして有効

 一方、ナッツの中でもアーモンドにスナックとして摂取すると食欲を抑制して食後の血糖の上昇を抑える働きがあることが分かり話題を呼んでいる。

南オーストラリア大学医学部のスゼ・イェン・タン博士らの研究チームは肥満気味で糖尿病のリスクの高い成人男女137名を、アーモンドを摂取しなかった群、朝食に摂取した群、午前中にスナックとして摂取した群、昼食に摂取した群、午後にスナックとして摂取した群の5群に分け、1日43グラムのアーモンドを4週間摂取させ、その前後で食欲抑制効果、食後高血糖や体重に及ぼす影響を調べた。

アーモンドはいずれの群でも食欲を抑え食後血糖を下げる効果が認められたが、その効果はスナックとして摂取した時が最も顕著に認められた。

いずれのアーモンド摂取群でも体重の増加が認められなかったことから、血糖を下げ、糖尿病の発症を抑えるためにもアーモンドはスナック摂取時の健康的なオプションになるとタン博士は考察する。

間食にはケーキや煎餅などのスナック菓子ではなく、アーモンドなどナッツ類がお勧めだが、食塩無添加で素焼きか生のナッツ類を選択したい。

白澤卓二
しらさわ・たくじ 1958年神奈川県生まれ。1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大大学院医学研究科博士課程修了、医学博士。東京都老人総合研究所病理部門研究員、同神経生理部門室長、分子老化研究グループリーダー、老化ゲノムバイオマーカー研究チームリーダーを経て2007年より順天堂大学大学院医学研究科加齢制御医学講座教授。日本テレビ系「世界一受けたい授業」など多数の番組に出演中。著書は「100歳までボケない101の方法」など100冊を超える。

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