あなたの健康はお金で買えますか・・・? いい医者は結局病気が「治ったか、治ってないか」で決まる?
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いい医者は結局病気が「治ったか、治ってないか」で決まる?

末期がん患者と若き医者の苦悩を描いた小説『悪医』の著者で医師の久坂部羊氏。そして、2009年に成人T細胞白血病(ATL)を発症、骨髄移植を受けて現在は回復している元宮城県知事の浅野史郎氏が対談を行った。テーマは「いい医者とは何か」――。

*  *  *

浅野:『悪医』を読んで、医者というのは、良心があればあるほど大変だな、と思いました。私の場合、幸いにして治療によって病気が治り、しかも素晴らしい先生ばかりに出会った。

病気になったのは不運だったけど、よいタイミングで病気がわかり、よい医療機関に受け入れてもらい、よい先生に担当してもらった。

久坂部:やはり結果が信頼関係の分かれ目だと思います。医者仲間で素晴らしいと称賛されている医者をボロクソに言う患者さんもいれば、逆に仲間内でどうしようもないと言われている医者を名医と崇(あが)める患者さんもいましたが、その評価は病気が治ったか治らないかで決まってしまう。

浅野:私の場合、初めて担当の先生に会った瞬間、信頼できる先生だな、とすぐに思いました。お顔から、声の発し方から、物腰から、この先生にまかせれば大丈夫だ、と思いましたね。

久坂部:確かにそういう名医もいると思います。でも最初から信頼した浅野さんの姿勢もよかったのかもしれません。

浅野:最近、信頼できる医者というのは、患者も一緒に作るものだ、と思うようになったんです。私も信頼するんだけど、お医者さんも私を信頼する。適切なコミュニケーション、情報交換の中で信頼が培われていく。

その結果、私は信頼できる医者を持った、ということですね。

久坂部:患者さんに信頼されているな、と感じると、医者もリラックスしますし、治療もやりやすいので、治療の結果もよくなるということもあるかもしれない。

一方、今、医療不信の時代で、医者に対する信頼感が落ちているなか、最初から猜疑(さいぎ)心を持っている患者さんもいる。そういう人に対してはこちらも身構えますし、防衛的になるので、実力が発揮しにくいでしょうね。

浅野:「治る可能性を高くする」ということに、自分自身が少しでも寄与するとすれば、良い患者になることだろうと。

久坂部:まさにそうです。医者がまっとうであるかぎり、医者を信頼することが、患者にとって最高の利益になるということは厳然たる事実ですよね。

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