l.dtd"> あなたの健康はお金で買えますか・・・? 【日本の病院の実力】理想は「がんのよろず相談」 帝京大学医学部附属病院帝京がんセンター 


【日本の病院の実力】理想は「がんのよろず相談」 帝京大学医学部附属病院帝京がんセンター 

がん告知は患者にとって大きな負担となる。

 病気に対する不安や恐怖だけでなく、社会生活を維持できるかなど人生に影を落とす。しかし、従来は相談できる場所もわからず、孤独な闘いを強いられた人も多い。

そんな状況を一変させるべく、2008年に地域がん診療連携拠点病院に指定されたことを受けて設立されたのが、帝京大学医学部附属病院帝京がんセンターだ。

 院内がん登録をまとめ、化学療法を行い、がん相談支援室や緩和ケアチームによって患者をサポートしている。つまり、包括的にがん患者の診療・支援ができる体制づくりを実現した。

 「1人の患者さんに対して、院内のそれぞれの科の連携を良くするだけでなく、地域の連携も強めています」とは、江口研二センター長。

 現在、各診療科が集まって症例と治療法を検討する定期カンファレンスを実施しているのはもとより、化学療法についても、医師個人の考えではなく、エビデンス(科学的根拠)に基づいた治療を行う委員会を発足させた。

また、昨年4月からは、痛みなど患者の療養に大きな支障となっているケースについて、地域ぐるみでサポートできる緩和ケアチームの活動を開始。患者のさまざまな相談に乗るがん支援相談室も設置した。

 「がん患者さんの中には、ひとつの診療科では対応できない症例もあります。その方々が行き場を失うようなことは避けなければなりません。相談支援を充実させることは、不可欠といえます」

 こう話す江口センター長は、患者から直接相談されるケースも多い。しかも、他の病院で検査結果を聞いた患者が、「どうしたらよいのでしょう」という話だ。一般的に診療した医師が別の病院を紹介するケースは珍しくはないが、第三者的な立場で江口センター長は相談に乗っていた。

理想は、「がんのよろず相談」という。そのために、ひとつの治療に秀でた医師だけでなく、あらゆるがんに精通し、横の連携を取れる「がんの総合内科医」を養成している。

 「生活習慣病では、地域の医療機関から大学病院に紹介された患者さんは、その後、地域の医療機関に戻って診療を受けられる仕組みがあります。

しかし、がんにはそれがない。患者さんにとっては、地域で支える仕組みも必要です。そのため、全国のがん医療を地元で支える『コミュニティー オンコロジスト』を養成したい」(江口センター長)

 がん患者を支える取り組みは今後も続く。

 〈データ〉2009年実績

 (5月~12月末まで)

 ★外来化学療法のべ2510件

 ★がん相談支援のべ2171件

 ★院内がん登録室登録件数1282件

 ★腫瘍内科初診患者数201人

 ★腫瘍内科病床数20床/外来化学  療法20床

 〔住所〕〒173-8606 東京都板橋 区加賀2の11の1
TEL03・3964・1211
関連記事
月額890円・独自SSL証明書0円
カテゴリ
最新記事
★★互助会推薦★★