l.dtd"> あなたの健康はお金で買えますか・・・? 【メタボより怖いロコモ】母のドミノ骨折その後(10) 身長が縮んだら注意信号


【メタボより怖いロコモ】母のドミノ骨折その後(10) 身長が縮んだら注意信号

母のロコモによるドミノ骨折は、その後、本人のQOL(生活の質)を激変させた。そればかりでなく介護する立場になった私たちの生活も変わった。何より、前回述べた経済的負担が大きい。

 昨年、所得税の医療費控除のため、計算したところ、母が骨折の手術をした一昨年の医療費の総額は約180万円。昨年の分はまだ計算していないが、1年間療養型病院に入院していたので、その入院費の自己負担だけで、1カ月約12万円かかっている。

 若いときの骨折は、私も覚えがあるが、リハビリをすれば元に戻る。しかし、高齢者の骨折は、ある意味命取りになる。

そして、母が骨折してから、いくつかの医療セミナーを取材したところ、高齢者の骨折は欧米諸国では減っているのに、日本では増えているという。超高齢社会となったいま、早急に対処しなければならないと考え、連載を始めた。

 そこでどんな対策が考えられるか。一言でいえば、骨折させないことが大事だ。まず、高齢者の骨折には前兆があることを理解しよう。私の母の場合は、腰の痛みだった。病院に連れて行ったら、脊椎(腰椎)圧迫骨折といわれ、びっくりした。

 半年後、ドミノ骨折、つまり連鎖骨折で大腿(だいたい)骨骨折して大ごととなった。この痛みに気づくことが大切だ。痛みが治まって骨折に気づかないケースも多いからだ。

 次にドミノ骨折の原因である骨粗鬆(こつそしょう)症に気づくことも大切だ。

女性は閉経後ホルモンバランスが変わり、骨粗鬆症の危険が増える。だから、自治体が骨粗鬆症検診を行っているが、受診率は全国平均でわずか5%だという。これをもっと高めなければならない。母の場合、骨折して初めて骨粗鬆症検査を行った。

 さらに簡単な兆候は、姿勢と身長の変化である。よく、「年寄り臭い」といわれる背中を丸めて前屈みの姿勢は前兆の1つ。また、身長が縮んで「小さくなった」と感じたら、それも前兆の1つである。かげに骨粗鬆症やロコモが隠れているかもしれないからだ。

 それでももし、骨折してしまったら、1日も早いリハビリが大事だ。整形外科の専門医は救急で運ばれた病院から「杖をついて退院できるか」が、寝たきりにならない1つの目安と言った。また、転院するリハビリ施設を選ぶのも重要だ。私の母はいずれもうまくいかなかった。

 母のケースはこれでひとまず終わり、次回からはロコモ推進協議会の最近の動きや骨粗鬆症治療の最新事情などをリポートする。

■ロコモ ロコモティブシンドローム=運動器症候群の略。筋肉や骨などの衰えで歩行などに支障を生じ要介護リスクが高まる。予備軍含め4700万人が危機にある。

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