あなたの健康はお金で買えますか・・・? 【メタボより怖いロコモ】医療費を抑制しQOLを上げるには 若いうちから健康に投資
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【メタボより怖いロコモ】医療費を抑制しQOLを上げるには 若いうちから健康に投資

いまやメタボに次いで“国民病”として認知されつつあるロコモ。その啓発に取り組む「ロコモ チャレンジ! 推進協議会」主催の「第1回ロコモサロン」が昨年11月に東京で開かれた。ロコモ関連の省庁や企業の動きをリポートする。

 同協議会は日本整形外科学会のもとに2010年に発足した。泉田良一委員長がまず登壇、宗教や歴史をひもときながらあいさつした。

 「宗教では、魂を重視し肉体を軽く見てきましたが、ルネサンス以来、肉体の復権が起こり、富国強兵時代にはドイツやスウェーデン、さらに日本でも体操などで国民の体を鍛え、兵隊さん、戦争の時代となりました」

 こう振り返った後、現代に話は移り、「人間が体を動かす動機は2つあります。

1つは遊び、1つは生活のためです。子供たちは自然の衝動でさまざまな遊びで体を動かしますが、最近では大人も東京マラソンなどのように体を動かす衝動に駆られています。

生活のための肉体労働は1960年代までは見られましたが、今は生活のため体を動かすことはなく飽食の時代になりました。そこでもう1つの体を動かす衝動が生まれました。それが健康を維持するための運動です」と続けた。

 「放っておけば太ってしまう体を運動で維持するというのは、西欧先進国の文化です。健康を維持するために運動することから、ロコモという考えも生まれました。メタボの次はロコモですので、しっかり情報を頭に入れてください」

 この後、経済産業省商務情報政策局ヘルスケア産業課、鈴木隼人課長補佐が、「日本再興戦略を踏まえた健康サービス創出に向けて」と題した講演を行った。健康産業育成の政府の方向性と具体的な取り組みについて話したいという。

 「現在、国民医療費の総額は38兆円台ですが、2025年度には60兆円を超える勢いです。中身を細かく見ますと、70歳以上の高齢者の方が医療費の約半分を消費されている。

さらに高齢化が進むなか、このような構造自体を変えていかねばならないわけです。

それはロコモをはじめ生活習慣病などに由来する慢性期医療にかかる高額医療費を、若いうちから健康に投資することで健康な状態を長く維持し抑制する。

つまり健康寿命を平均寿命に近づける取り組みが必要と考えます。そのために医療外のサービスを活用できるようにすることで総医療費を抑制、一人一人のQOL(生活の質)も向上できると考えております」

 具体的な取り組みについては次回に続く。

■ロコモ ロコモティブシンドローム=運動器症候群の略。筋肉や骨などの衰えで歩行などに支障を生じ要介護リスクが高まる。予備軍含め4700万人が危機にある。

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