l.dtd"> あなたの健康はお金で買えますか・・・? 過剰摂取も制限し過ぎもNG 体に優しい上手な塩分補給法(1)


過剰摂取も制限し過ぎもNG 体に優しい上手な塩分補給法(1)

 厚生労働省による2016年の「国民健康・栄養調査」によれば、食塩摂取量は1日当たり10.0グラム。'04年の11.2グラムから減ってはいるが、1日の摂取エネルギー量も、この40年で15%以上減っている。つまり、単に食事が減った分だけ塩も減ったと考えられ、減塩習慣が根付いたとは言い難い状況だ。

 実際に2年前、ある大学病院栄養学部が全国の栄養士と協力し、男女計760人が4日分の食事で使う小皿の醤油まで詳細に記録、塩分の摂取量を細かく割り出した。結果、1日の摂取量は男性14.0グラム、女性11.8グラム。この数字は国が目標としている男性8グラム未満、女性7グラム未満には及ばず、世界保健機構(WHO)の目標である5グラム未満にもほど遠い内容だった。

 女子栄養大学の准教授が説明する。
 「中高年者の食生活で、カロリーに比べ意外に意識が薄いのが、料理に含まれる塩分だと言われています。特に外食派は、ラーメンを好み、スーパーで買った惣菜を利用し過ぎる生活が続いて、塩分適量ゾーンを軽くオーバーしている。厚労省が掲げる国民の1人当たりの食塩摂取目標は、男性の場合は小さじ2杯弱に留めようというわけですが、実際問題、これで1日3食分を賄えるのか、懐疑的にならざるをえないとも言えます」

 生活習慣の改善運動に取り組んでいる、管理栄養士の前田和美氏もこう言う。
 「日本の料理は醤油、味噌、食塩などを使う食文化が色濃くあります。加えて、ファーストフード、スナック菓子などの種類も豊富で、日本人の1日当たりの塩分の摂取量は、およそ12~13グラム。欧米は5~7グラム程度ですから、いかに摂取量が多いか分かると思います。できれば、その欧米レベルが理想的で、国も10グラム以内に抑えることを提言してはいますが、それができそうでできないのが減塩対策の現状でもあるのです」

 前田氏は、地元のスーパーやデパートの食品売り場を覗いては、食品の裏側に添付されたラベルをチェックするという。あるスーパーの惣菜売り場の「明太子おにぎり」を手にとって見ると、ラベルには「ナトリウム630ミリグラム」とあるものの、肝心の“食塩含有量”の記述はなかったという。食品表記されている「ナトリウム」は、うま味調味料も含まれているため、実際の食塩含有量とは開きがある。「『鶏の照り焼きそぼろ弁当』にしても、容器の底のシールには“ナトリウム1420グラム”とあるが、塩分自体の表示はありませんでした」(前田氏)

 そこで前田さんは、そのナトリウム表示から塩分の量を割り出す計算をしてみた。すると食塩含有量は「明太子おにぎり」が1.6グラム、弁当が3.6グラム。これに「カップ味噌汁」(2.7グラム)を追加すると計7.9グラム。国の基準値に合わせると、残り2食で約2グラムの食塩しか摂取できないことになることが分かった。

 これだけを見ても、減塩の難しさが十分に分かるだろう。となれば、生活習慣そのものを変えることに尽きるが、どこから手を付けるか悩んでしまうという現実がある。食品別に塩分含有量の内訳を見れば、調味料そのものや、パン、麺類、加工食品などが高い割合を占め、特に醤油、塩、味噌などが上位に来る。つまり問題は、個々の食品でなく、味付けや食べ方となる。

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