あなたの健康はお金で買えますか・・・? 20年間で約2倍に増えた大腸がん 知っておきたい男女差や生存率
1

20年間で約2倍に増えた大腸がん 知っておきたい男女差や生存率

がんの中で肺がんに次いで死亡者数が多い「大腸がん」。食生活の変化などで罹患者数が急増している。発売中の週刊朝日ムック「よくわかる! がん最新治療シリーズ2 大腸がんと診断されました」では、大腸がんの再発率などを専門医に聞いた。

*  *  *
 大腸がんにかかる人の割合は40代から増え始め、高齢になるほど高くなっていく。実際には65歳以上でかかる人が多い。2012年に新たに大腸がんと診断された人は13万4575人。1990年には約6万人だったため、約20年間で2倍以上に増え、今後も増加することが予想されている。増加には主に結腸がんの増加が影響していて、日本人の食生活の欧米化や高齢化などがその原因と考えられている。

 大腸がんにかかる人は男性のほうが多く、女性の約1.3倍だ。男性は胃がんに次いで多く、女性は乳がんに次いで多い。死亡数は女性の場合、がんの中で最も多く、男性は肺がん、胃がんに続く。

 大腸がんは生存率が高く、大腸がんにかかっている人のうち、死亡する人は約3割で、ほかのがんより少ない。病期別の5年生存率を見ても、I期では99%近く、II期は約91%、III期でも80%を超える。胃がんはIII期だと約47%、肺がんは約22%であるのと比べると、がんの中でも生存率が高いことがわかる。

 大腸がんは手術後3年以内の再発が多く、5年以上経ってから再発するケースは1%以下だ。このため、手術後5年経っても再発しなければ治ったと考えることができる。ただし最近は薬物療法の進歩などにより、たとえ進行がんで見つかったとしても再発までの期間が長くなる傾向があり、5年以上経っても経過を見るようになってきた。
.

 結腸がんと直腸がんで5年生存率に大きな差はないが、III期の場合、結腸がんは86.2%なのに対し、直腸がんは82%でやや下がる。これは直腸が骨盤に囲まれていて、がんの進展が結腸がんに比べ複雑で、手術の難度が高いことが影響していると考えられる。難度が高くなることによって切除しきれずにがんを取り残す可能性が結腸がんよりも高くなる。その証拠に直腸がんは結腸がんよりも、がんがあった周辺に再発(局所再発)する割合が多い傾向があり、直腸がんのうち約10%に局所再発が起こる。

 大腸がんの生存率の高さは、再発率の低さとも関係する。粘膜内にとどまっているがんであれば再発は起こらず、粘膜下層まで浸潤したがんだと再発率は約1%、固有筋層まで浸潤した場合でも約6%、II期では約13%、III期でも約30%だ。

 さらにたとえ再発、転移した場合でも手術によってがんを取りきれる可能性があることも大腸がんの大きな特徴だ。ほかのがんの場合、再発すると一般的には根治を目的とした手術をするのは難しく、薬物治療や放射線治療が中心となる。

 都立駒込病院で大腸外科部長を務める高橋慶一医師は次のように話す。

「大腸がんは肝臓と肺に再発する割合が高いのですが、これらの臓器に限局していて広がりにくいため、手術で完全に切除できれば治る可能性が高いのです」

関連記事
カテゴリ
最新記事
★★互助会推薦★★
ホテル最安値の簡単検索
比較サイト【トリバゴ】