l.dtd"> あなたの健康はお金で買えますか・・・? 【日本の名医】最高水準の内視鏡治療を後進に 「ESD」の名手★東京医科大学消化器内科准教授・後藤田卓志さん(47)


【日本の名医】最高水準の内視鏡治療を後進に 「ESD」の名手★東京医科大学消化器内科准教授・後藤田卓志さん(47)

「もし私が外科手術を受けるなら、自分の病院で受けるだろう。しかし、内視鏡治療を受けるなら、後藤田先生にお願いする」と語るのは、さる一流病院の著名外科医。同業者からこれほど高い信頼を持つ東京医科大学消化器内科の後藤田卓志医師は、日本を代表する内視鏡治療医の一人だ。

 従来、不可能とされた“比較的大きな早期胃がん”を、特殊な電気メスを用いて、分割することなく一括切除する「ESD」とよばれる術式の開発から普及に携わり、その名手としても世界的に知られる。

 国内最高水準のがん治療施設で身に付けた先端技術を引っ提げて母校に凱旋(がいせん)。今度は後輩たちを、より高いステージに上げるための指導と環境作りに力を入れている。

 「僕の期待が彼らに伝われば、それに応えようとして努力する。初めは上司や組織のためであっても、最終的には自分に戻ってきて、自然に伸びるもの」

 その理念の背景には、J・F・ケネディ氏が大統領就任演説で述べた言葉がある。

 「祖国があなたに何をしてくれるのかを訊ねてはならない。あなたが祖国のために何ができるのかを考えてほしい」

 一方で今、大きな興味を持っているのが、医療制度だ。子供たちの世代にツケを払わさないためにも、皆に公平で、無駄のない、そして時代ごとに妥当性のある医療のために、制度上の改善点を臨床医の立場から洗い出していきたいと語る。

 「胃がん検診ひとつとっても無駄が多い。受診者全員にバリウムを飲ませるより、ピロリ菌感染率が低い現代では、血液検査でピロリ菌の有無を調べ、保菌者だけに集中的に胃がん検診を提供したほうが効率的。

現在の日本の医療制度は、祖父母が孫のクレジットカードを無断で使いまくっているのに等しい状態。財政の健全化や次世代にツケをまわさないためにも、医療の費用対効果も避けずに議論していくべき時期にきている」

 高度な医療技術に加えて、研ぎ澄まされたバランス感覚と、国の将来を思う強い気持ちが、日本の医療を、技術と制度の両面から改革していく。(長田昭二)

■後藤田卓志(ごとうだ・たくじ) 1965年東京都生まれ。
92年東京医科大学を卒業し、同内科学第三講座入局。東京慈恵会医科大学消化器内視鏡科研修医を経て、国立がんセンター中央病院消化器内科に勤務。2010年国立国際医療研究センター消化器科医長・内視鏡科長。12年より現職。日本消化器病学会や日本胃癌学会など評議員。医学博士。趣味はテニス。

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