あなたの健康はお金で買えますか・・・? 【日本の名医】患者情報の共有で手厚い医療!“尾道方式”生みの親★片山医院院長の片山壽さん(63)
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【日本の名医】患者情報の共有で手厚い医療!“尾道方式”生みの親★片山医院院長の片山壽さん(63)

瀬戸内海に面した「しまなみ海道」の起点として知られる広島県尾道市は、医療界では別の面で高い知名度を持つ。

 病院、開業医、在宅医療が濃密に連携することで、患者が主治医を持たない瞬間のない、「切れ目のない医療」を実践する町としての知名度だ。

 「尾道方式」と呼ばれるこのシステムを考案し、定着させたのが、新幹線・新尾道駅近くにある片山医院の院長・片山壽医師。在宅緩和ケアの第一人者としても知られる片山医師が、この方式を導入したのは、同市医師会の会長時代のこと。

 「医師ではなく、患者の視点で考えていった結果、出来上がったのがこのシステム」と片山医師が言う「尾道方式」とは次のようなもの。

 それまで診療所に通院していた患者が、手術など入院を伴う医療が必要になった時、その後診療所での外来通院が可能になった時、さらには通院不可能になり在宅での医療を希望した時-などに、「それまで」と「その後」の医療に関わる全スタッフが一堂に会してカンファレンスを行い、患者に関する情報を完全に共有化し、極めて高度で濃密な医療を自然な形で継続していく仕組みだ。

 「初めは本当にできるのか-という声もありましたが、工夫を重ねることで定着しました。カンファレンスには患者やその家族にも参加してもらうので、お互いにコミュニケーションを深める上でも役立っています」

 片山医師の言う、数ある“工夫”の中でも「カンファレンスは15分で終わらせる」という強固なルールは逆に参加者の意識を高め、常に緊張感のある会合の実現に寄与している。

 「尾道市は全国水準と比較して高齢化率が高い。それだけに、日本の近未来の医療の姿を示す必要を感じていたので…」

 地域医療のモデル都市を牽引する片山医師の挑戦が、日本の医療の将来像に大きな影響を与えるのは間違いない。(長田昭二)

■片山壽(かたやま・ひさし) 1949年広島県尾道市生まれ。東京医科大学を卒業後、同大第三内科入局。済生会川口総合病院勤務を経て、84年より現職。尾道市医師会前会長。岡山大学医学部大学院臨床教授。医学博士。趣味はサックス演奏。

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