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【日本の名医】“統合失調症”で高品質医療を提供!★吉祥寺病院院長の塚本一さん(52

JR中央線の三鷹駅から車で10分。調布市と三鷹市の市境近くにある吉祥寺病院。ヨーロッパ風の瀟洒(しょうしゃ)な佇まいが周辺の環境になじんでいる。

 院長の塚本一医師は、父親の設立した同院の運営を任されて14年。さまざまな改革を繰り返し実践することで、現代の患者ニーズに合った精神科病院の在り方を模索してきた。

 ひと口に精神科といっても認知症や薬物依存、アルコール依存症など診療対象は広範囲に及ぶ。そんな中で同院では「統合失調症に特化した病院」という特色を鮮明に打ち出している。

 「例えば統合失調症と認知症の患者が同じ病棟にいると、トラブルが起きやすい。ならば統合失調症に専門特化することで、より高度な医療を提供したいと考えました」と塚本医師。

 発症形態や治療方針の立て方にも個別性が大きいこの疾患には、医師だけでなく病院全体としての取り組みが何より重要になる。そこで塚本医師は、「看護師や薬剤師はもちろん事務職員に至るまで、すべての職員が統合失調症治療のプロとしての自覚と誇りを持てる環境づくり」が必要と考え、改革を進めてきた。

 「退院後の患者さんが地域で暮らしていくには、ゴミ出し一つにもトレーニングが必要です。そんな時、必要に応じて病院職員が患者さんの自宅に出向いて、一緒にゴミ出しをすることで自信を持たせることもある。そのプロ意識には本当に頭が下がりますよ」

 患者だけでなく、家族との関わりも重要視し、診察室や病棟以外でのサポート体制を充実させることで、理想的な治療環境を整備してきた。その結果として、同院が目指す「早期の社会復帰」が実現する割合も高まっているという。

 患者と家族、そして地域に支持される精神科病院の一つの姿として、塚本医師の取り組みが注目されている。

■つかもと・はじめ 1959年東京都生まれ。84年帝京大学医学部を卒業。同大内科に入局し、社会保険中央総合病院に勤務。後に帝京大精神科学教室を経て87年より吉祥寺病院勤

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