l.dtd"> あなたの健康はお金で買えますか・・・? 【日本の病院の実力】「乳がん」内視鏡手術や凍結治療で世界トップに 亀田総合病院


【日本の病院の実力】「乳がん」内視鏡手術や凍結治療で世界トップに 亀田総合病院

乳がんで亡くなる人は年間1万1000人以上。乳がん罹患者はその3倍以上になり、30代から増加するといわれる。がんに加えて、乳房を切除するという精神的な苦痛は、家族にも暗い影を落とす。

そんな苦痛を緩和すべく、乳房の傷を最小限に抑えた内視鏡手術や凍結療法で、世界のトップに君臨しているのが亀田総合病院乳腺科だ。

 「小さな傷できちんとがんを治すのが内視鏡手術の目的です。従来から乳房温存療法はありましたが、それに適用されない患者さんも多い。美しい形を残しながら治療を行うことは、とても重要だと思っています」と同科・福間英祐部長。

 内視鏡手術は、1980年代に消化器系疾患を中心に広まった。しかし、内視鏡を使うには、消化器のような「腔(くう・空洞)」がないと難しい。その後、心臓や腎臓にも内視鏡手術は行われたが、乳房には乳腺が詰まっているため、腔を作る技術がなかった。

このような状況で、福間部長は美容外科で行われている豊胸術に着目。脇の下と乳輪の横の2カ所に穴を開け、腔を作る技術を新たに開発した。そして、95年には世界に先駆けて乳腺内視鏡手術を実施。通算手術数は世界一を誇る。

 「国内外のたくさんの医師に指導していますが、見よう見まねでは会得できない高度な技術のため、広く普及するにはまだ時間がかかるでしょう」(福間部長)

 加えて1センチ以下の乳がんに対しては、特殊な針を刺してマイナス168度で凍結する「凍結療法」を2009年から実施。通院で行えるのも利点だ。

 「これまで早期がんを発見しても、それに見合う治療がなかった。凍結療法は、その問題を解消できます」(福間部長)

 一般的には、早期がんでも、乳房を傷つけ、放射線治療なども必要。福間部長は、「命を守る」「乳房の形を守る」「仕事の継続など社会的な立場を守る」「ホルモン療法などで妊娠の機会を失うことを防ぐ」を信条に、新たな治療を開発してきたという。

 また、MRIの画像診断件数も日本一。診断と治療の選択肢をたくさん持ち、最適なものを提供するためにチーム体制も整えてきた。都内4カ所の医療施設と提携し、患者の通院にも配慮した体制作りを実現している。

そんな福間部長の夢は、「乳がんを治すだけなく、予防や美容にも力を入れたい」。今年11月開催の国際乳房腫瘍形成学会の会長を務め、乳房の再建の重要性を訴える。また、年内には、脂肪の幹細胞を用いた新たな乳房再建術にも着手する予定。新たな取り組みは今後も続く。(安達純子)

〈データ〉2009年実績

★乳がん手術件数324件(内内視鏡手術271件)

★非切除凍結療法14件

★内視鏡下乳房再建70件

★病床数925床

〔住所〕〒296-8602 千葉県鴨川市東町929(電)04・7092・2211

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