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副作用が相次ぐ糖尿病新薬「SGLT2阻害薬」とは?

発売前から懸念

 糖尿病の新薬「SGLT2阻害薬」に重篤な副作用が相次いでいるとして、専門家で作る委員会が6月16日、適正使用を求める文書(Recommendation)を出しました。

 SGLT2阻害薬は、糖の再吸収を防いで尿中に排出させることで血糖値を下げるという新しい機序の薬で、4月にまず1社から発売されたのを手始めに6社から発売が予定されています。

低血糖を起こしにくく、体重の増加を招かないなどの利点があるとする一方、特に高齢者などで脱水の危険性などが指摘されていました。

 適正使用を求める文書は、「発売開始から1か月の副作用報告を受け、因果関係など情報に不十分な点はあるものの、重篤な副作用の懸念のうち、残念ながらいくつかが現実化した」「予想された副作用である尿路・性器感染症に加え、

重症低血糖、ケトアシドーシス、脳梗塞、全身性皮疹(ひしん)などの重篤な副作用が発症している」として、使用にあたっては慎重な注意を呼びかけています。

 新薬には常に、未知の副作用のおそれがあります。SGLT2阻害薬は特に、発売前から懸念が示されていました。今回の文書は公的な強制力のあるものではありませんが、専門家によって素早い対応がとられたことは評価できます。

 糖尿病は2009年末からインクレンチン関連薬(GLP1受容体作動薬、DPP4阻害薬)が7製品発売され、新薬ラッシュが起きています。なかでも飲み薬のDPP4阻害薬は、この2、3年の間に急速に普及し、最もよく使われる薬のひとつになっています。

 取材した糖尿病の専門医は「専門医はまず従来薬を選択し、DPP4阻害薬をすぐに使うことはしない」と話します。新薬の急速な拡大の背景には、非専門医による使用があるとみられます。

 そこへもってきての、“さらなる新薬”SGLT2阻害薬の登場です。何百万人もの患者がいる糖尿病では、すべてを専門医がみるわけにはいきません。適正使用の呼びかけがいち早く伝わることを願います。

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