l.dtd"> あなたの健康はお金で買えますか・・・? 【健診数値の生かし方】まず自己計測と食生活改善 高血圧編


【健診数値の生かし方】まず自己計測と食生活改善 高血圧編

血圧が「140/90」(単位mmHg、日本高血圧学会基準)以上は、高血圧とされている。生活習慣病ならば、食生活の見直しが不可欠だが、診療所へ行って「薬を出しましょう」といわれることは珍しくない。薬はイヤだと思う人もいるだろう。

一方、現在すでに服用中で、血圧コントロールがうまくいっていない人もいるのでは。そこで、今回は数値と薬の服用について考えてみる。

 【薬を飲む前に見直し】

 50代のある男性は、体調が悪くてクリニックを受診し、「高血圧」と診断された。血圧値は「171/98」。薬の服用を勧められたが、男性は不審に思い、専門医のいる総合病院を受診。すると、「高血圧ではない」といわれた。このように医療機関によって診断が異なると、一般のわれわれは戸惑いがち。

 東京都健康長寿医療センター顧問を兼務するNPO法人臨床研究適正評価教育機構の桑島巌理事長が警鐘を鳴らす。

 「診察室で緊張して血圧が高くなる人は、意外と多い。血圧170の人も、世間話をした後に再測定したら130まで下がるのは、よくあることなのです。1回だけの血圧測定で『お薬出しましょう』という医師は、疑った方がいい。

血圧が高くても、頭痛などの症状がなければ、まずは家庭で数日、自己測定してもらい、食生活を見直してもらうのが基本です」

 朝晩2回ずつ自分で血圧測定し、減塩やカロリー制限、運動などの食生活の改善が、高血圧改善の第一歩となる。

 【少量安価の薬でOK】

 食生活の改善が身体に及ぼす効果は、人にもよるが一朝一夕とはいかない。3カ月間がんばっても、家庭血圧が高い状態が続くと、薬の服用が勧められるという。

しかし、高血圧の薬に関しては、今年1月に刑事告発されたノバルティスファーマ社の「バルサルタン(成分名)」問題で、一般の人々にも不信感が広がった。

バルサルタンはアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)という血管を拡張して血圧を下げる薬。他に利尿効果で血圧を下げる薬や、血管拡張と利尿作用を併せ持つカルシウム(Ca)拮抗薬などがある。

 「高齢者では、利尿作用のある薬の方がARBよりも血圧を下げる効果が強いのですが、臨床研究でバルサルタンの成績があまりにも良すぎたために、『不自然』であるとして不正が発見されたのです」

 桑島理事長はノバ社の問題が明らかになる前から、論文への疑惑を公言していた。

 では、薬を服用するときに、われわれはどう考えればよいのか。

 「ごく少量で値段が安い薬でも、効果は十分に得られます。食生活を見直し、薬を服用して3カ月経っても高血圧が改善しないときには、専門医ならば他の薬に切り替えます。

また、薬の服用と同時に行う食生活の見直しが順調に進み、高血圧の改善が明らかになれば、薬の服用を止めることも可能です。単に医師任せにするのではなく、ご自身でも、健康管理の意識を高めていただきたいと思います」と桑島理事長は話す。 

■治療で第一選択薬とされる薬
・Ca拮抗薬…血管に直接作用して血管を広げるほかに利尿作用でも血圧を下げる。
・ARB…血管を縮めるアンジオテンシンという物質の働きを阻害することで血圧を下げる。
・ACE阻害薬…アンジオテンシンの分泌を抑制することで血管を拡張させ血圧を下げる。
・利尿薬…体内への水と塩分の再吸収を抑制。穏やかな作用のサイアザイド系が代表。
*上記は、桑島巌著「高血圧、効く薬効かない薬」(朝日新聞出版)より抜粋

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