あなたの健康はお金で買えますか・・・? 【1分で判明!病気チェック】胸やけ頻発に注意! 食道裂孔ヘルニアの原因とは…
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【1分で判明!病気チェック】胸やけ頻発に注意! 食道裂孔ヘルニアの原因とは…

臓器や組織の一部が脱出するヘルニア。食道と胃の間を仕切る横隔膜から胃袋が飛び出すのがこの病気だ。典型的な症状は“胸焼け”だが、がんの症状と重なるところがある。X線や内視鏡で早めの鑑別が重要だ。

【2人に1人は胃脱出】

 「食道裂孔(れっこう)」とは、食道を通すために横隔膜に開いた孔(あな)で、本来、食道の括約筋はこの位置にあって胃からの逆流を防止する弁の役目を果たしている。

 胃の飛び出し方(食道側へ)には2種類あり、大多数の85%を占めるのが「滑脱型」。食道の括約筋の部分が、そのまま上にあがってしまい胃が飛び出している状態だ。

 「最近の日本内視鏡学会の報告では、日本の成人の半数、2人に1人が滑脱型の病態をもち、うち半数に症状がある。つまり、成人の4人に1人が食道裂孔ヘルニアによる何らかの症状をもっている」と話すのは、町田市民病院(東京)の外科部長を務める羽生信義副院長。

 もう1つの型は、括約筋は横隔膜の位置にあるが胃だけが風船のように飛び出す「傍(ぼう)食道型」。「滑脱型」は40代から増え、「傍食道型」は高齢女性に多い。

【肥満が最大の原因】

 括約筋の閉まりが悪くなるので、症状は胃酸などが逆流する「胃食道逆流症」やびらんや潰瘍ができる「逆流性食道炎」そのもの。主に胸焼け、逆流感。横になって胃酸が喉の辺りにくれば、咳や苦味、声がれなどの症状が出ることもある。

 傍食道型の場合には、胸の圧迫感、胃の辺りのつかえ感、出た胃が心臓を圧迫すれば長時間の歩行困難なども起こる。

 胃が飛び出す最大の原因とされるのは肥満。過度の腹圧がかかるからだ。

 「一種の生活習慣病。20年前は日本人の逆流症や食道炎の頻度は5%以下といわれていた。この間で欧米に追いついた」

 男女比も女性が2倍多いといわれたが、いまでは若干男性の方が多い。

【がんの見落とし注意】

 といっても、症状がなければ治療の必要はない。治療のケースは症状が強く、生活に支障をきたすとき。滑脱型では、胸焼けなどには胃酸の分泌を抑えるプロトンポンプ阻害薬の服用、逆流がひどければ手術でヘルニアを治す選択肢もある。

 ただ、傍食道型では脱出部分の血流が止まって胃が腐るとショック死や大出血を招く恐れも。

 「最も重要なのは、症状があったら早く検査で原因を確認すること。この症状は喉頭、咽頭、食道のがんでも現れる。欧米では食道がんの半数は食道炎を併発しています」と羽生副院長。

 ありふれた症状でも頻発したら要注意だ。

【「食道裂孔ヘルニア」チェックリスト】
 □胸に痛みや灼熱感がある(胸やけ)
 □胃からの逆流感がある
 □胸につかえ感がある
 □横になるとむせて咳が出る
 □朝起きると喉に苦味や違和感がある
 □朝起きて声がかれている
 □胃の辺りにつかえ感がある
 □胸に圧迫感がある

 該当する症状がいくつかあれば検査を受けて病気の鑑別をしてもらいましょう
 
*町田市民病院(東京)・消化器外科/羽生信義部長

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