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【1分で判明!病気チェック】環境の変化で…放置すると“うつ病”に「適応障害」

「いまの職場の状況を考えると“頭が痛い”」と嘆いているようなら要注意。皇太子妃雅子さまの診断発表で広く知られるようになった病気だ。が、職場環境が変わりやすいサラリーマンなら誰が罹ってもおかしくない。我慢のし過ぎは禁物だ。

 【職場環境の変化から1カ月以内に発症】

 症状は“軽症うつ病”に似ていて区別がつきにくい。が、決定的な違いは発症の原因となっているストレス(出来事や生活の変化など)が自分でハッキリと分かっていることだ。

 それが職場であれば、内勤と外勤の異動などの「環境の変化」。昇格して部下ができる、降格して後輩と肩を並べるなどの「立場の変化」。異動や転勤して特定の人と反りが合わない、転職で希望の職種に付けなかった場合などのケースがある。

 「とくに公務員はまったく業務内容が違う課に異動することがあるので多い。また40代以上ではパソコン操作が強いストレスになる場合もある」と話すのは、日本精神神経科学会理事を務める「池上クリニック」(川崎市)の池上秀明院長。

 その環境や業務内容にうまく適応できない、なじめないことで1カ月以内に症状が現れる。

 【「異常なし」でも安心できない】

 チェックリストは典型的な症状だが、「抑うつ気分」など“心の症状”だけが出ることもあれば、「頭痛」や「下痢」など“身体の症状”だけが強く出るケースもある。

 とくに身体症状だけだと、精神科・心療内科以外の診療科を受診しても「異常なし」を告げられる。不定愁訴から自律神経失調症や更年期障害などと診断され、見逃されているケースも少なくないので要注意だ。

 「放置したままでは本格的な“うつ病”に移行する。診断基準では症状が6カ月を超える場合や原因を取り除いて6カ月以内に治らない場合には本格的なうつ病と考えられます」

 性格的には、真面目で我慢強い人ほど罹りやすいといわれる。

 【原因の除去は難しい】

 治療で処方される抗うつ薬や抗不安薬を服用していれば症状は軽減する。が、あくまで対症療法なので、根本の原因である“環境”を変えなければ完治することは難しく、症状の再発、うつ病への移行は止められない。

 だが、原因が職場にあるような場合には、いくら診断書を提出して担当医が説明しても、1人の社員の病状に合わせて会社側が人事を見直したり、早急に対応して動くことは現実的には難しい。また、それで確実に治るとも言い切れない。

 「結局、うまく休養を取り、精神的疲労を癒やしながら様子を見ていくしかない。が、会社にはこの病気を十分理解してもらうことが非常に大切になる」と池上院長。

 組織で働く限り、誰にでもリスクはつきまとう。たまには、心の健康管理にも目を向けよう。

 ★「適応障害」チェックリスト

 □憂うつである(抑うつ気分)

 □やる気が起きない

 □現状の生活に嫌気がさした

 □職場が合わないと思っている

 □職業選択を間違えたと感じる

 □思うように仕事が進まない

 □頭がぼんやりする

 □頭痛がする

 □吐き気がする

 □体がだるい(倦怠感)

 □下痢が続いている

 何かハッキリとした気にかかるストレスがあって、1カ月以内に該当する複数の症状が現れたら疑いがある

 *池上クリニック(川崎市)/池上秀明院長作成

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