あなたの健康はお金で買えますか・・・? 【がんへの備え】大腸がん編(5)「結腸がん手術」 リンパ節診断で再発可能性を判断
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【がんへの備え】大腸がん編(5)「結腸がん手術」 リンパ節診断で再発可能性を判断

大腸がんは、肛門に近い「直腸がん」と、それより奥の「結腸がん」に大別され、転移の恐れがある進行がんでは手術内容が異なる。結腸がんでは、どのような手術が行われるのか。北里大学医学部外科の渡邊昌彦教授に解説してもらった。

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 開腹手術と腹腔鏡下手術は、開腹するかどうかの違いだけで手術の内容は変わらない。がんが5層からなる腸壁の内側から2番目(粘膜の次)の粘膜下層より深く浸潤すると転移(特にリンパ節)の可能性が出てくるので手術の対象になる。

 「転移には、腸壁の血管からがん細胞が入り込み他臓器へいく『血行性転移』、リンパ管に入り込んで節々のリンパ節に順繰りに転移していく『リンパ行性転移』、がん細胞が腸壁を破って腹膜内に散って増殖する『腹膜播種(はしゅ)』がある。がんの手術は、大腸がんに限らず、がんの原発巣を切除し、リンパ節への転移を予防的に取り除くリンパ節郭清(かくせい)を行うことが基本になります」

 大腸の長さは1・5-2メートル、うち直腸は15-20センチほど。結腸は広範囲に切っても問題が起こりにくいため、結腸がん手術では病巣を中心に20-30センチ程度切除し、残った腸管をつなぎ合わせる。

 「リンパ管は大腸の動脈と並走していて、腸壁に近い所から1-4群のリンパ節があり、転移の多くはこの順番で起こります。切除する範囲は転移の有無にかかわらず、がんの場所や進行度によって系統的に決められています」

 結腸から出ていく血液は細い静脈から太い静脈(門脈)を通り肝臓へ流れている。そのため結腸がんでは、最初に転移する場所は肝臓が多い。その転移・再発の可能性も、リンパ節郭清の病理診断である程度まで分かるという。

 「リンパ節転移があれば、血管内にがん細胞が入っていてもおかしくない。つまり、リンパ節に転移するほど悪性ならば、肝臓や肺に転移する可能性が非常に高い。そういう場合には、再発予防で術後に半年から1年、抗がん剤を投与する術後補助化学療法を行います」

 転移・再発は1年以内が最も多く、8割は3年以内に起こるという。

 「最初から他臓器へ転移している大腸がんのIV期では、治療として化学療法や放射線療法を行い、切除できるようになれば切除します。とにかく外科で切除できなければ根治を望むことは難しいからです」

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