あなたの健康はお金で買えますか・・・? 【今日のストレス 明日の病気】ストレスは「バセドー病」の大敵 異常な発汗症状気遣い職場の同僚は“冷や汗”
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【今日のストレス 明日の病気】ストレスは「バセドー病」の大敵 異常な発汗症状気遣い職場の同僚は“冷や汗”

精神的なストレスは、普段はない症状を引き起こすだけではない。日頃はコントロールできている病状を、悪化させることもある。代表的なのが「バセドー病」。異常な発汗や急激なウエートロスに要注意だ。

 精密部品メーカーの総務部に勤めるY子さん(29)は、4年前にバセドー病と診断された。

 免疫系などのトラブルにより、甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、代謝が異常に活発化することでさまざまな症状が出る病気。Y子さんも、暑くないのに汗をかく、食べても食べても体重が減る、という特徴的症状から検査を勧められ、バセドー病と診断された。

 よく、「バセドー病は眼球が飛び出す」と思っている人がいるが、必ずあらわれる症状ではない。この病気の症状は多様で、動悸(どうき)、発熱、下痢、倦怠(けんたい)感など、数多くある症状の中の一つに過ぎない。Y子さんも目の症状はなかったが、逆に“汗”はひどかった。

 会社では薄いグレーの制服を着るのだが、ひとたび発汗が始まると、はっきり色が変わってしまう。椅子も汗で塗れてしまうので、自分専用のクッションを敷き、背もたれにはバスタオルをかけたりしていた。

それでも治療を始めてからは抗甲状腺薬が効果を発揮し、症状は抑えられている。コントロールがうまくいっていたのだ。

 ところが、忙しくなったり、同僚と意見が合わないなどのストレスがかかると、途端に制御不能に陥り、湯上がりのように火照ってしまう。

 「ストレスはバセドー病の大敵です」と語るのは、東京・原宿にある甲状腺疾患専門病院「伊藤病院」の伊藤公一院長。続けてこう解説する。

 「ストレスが引き起こすのではなく、もともとバセドー病がある人にとってストレスが悪化の因子になってしまうのです。そのメカニズムはまだ解明されていませんが、治療中の人は特に注意が必要です」

 最近は周囲も病気を理解し、なるべくY子さんには無理な頼みごとをしないようにしているとか。そのストレスで周囲は冷や汗。冬だというのにこの職場では、常に誰かが汗をかいていることになる。職員一同が願うのは、Y子さんの一日も早い完全回復だ。

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