l.dtd"> あなたの健康はお金で買えますか・・・? 【これで私は助かった!】歯科治療後の高熱…細菌性心内膜炎を疑え!


【これで私は助かった!】歯科治療後の高熱…細菌性心内膜炎を疑え!

雑菌はさまざまな経路で体内に侵入してくるが、意外な経路もある。例えば歯科治療だ。虫歯治療や抜歯の際に、歯肉や歯の髄から細菌が入り込み、全身に回って悪さをすることがある。

その代表的な例が「細菌性心内膜炎」。早期発見のポイントは、歯科治療後の高熱だ。

 ■寺田真一さん(32歳=仮名)のケース

 歯科医院で親知らずを抜いた1週間後、突然38度台の熱が出たんです。抜歯直後も発熱がありましたが、その後平熱に戻っていたので、それとは関係なくかぜを引いたのかと思っていました。

 内科の診療所で抗生物質が処方されましたが、1週間経っても熱が下がらない。それどころか血尿まで出てきたので、驚いて再度受診したんです。

 すると先生は「もしかしたら…」と、聴診器で心臓の音を聴き、「雑音が聴こえる」とのことで超音波検査を受けました。

 すると、心臓の僧房弁という、血液を送り出す弁が機能不全を起こしていて、菌のかたまりが付いていることがわかったのです。発熱はかぜではなく、繁殖した菌に対しての炎症反応によるものだったわけです。

 病名は「細菌性心内膜炎」。すぐに病院に送られて入院し、1カ月間にわたって点滴による抗生物質の投与が続きました。

 点滴を入れて2日後には熱は下がりましたが、その後も少しずつ抗生物質の量を減らしながら、血中の菌の量や炎症反応の有無を調べる治療が続き、ようやく退院できたのは40日後でした。

 入院が長期化しましたが、早い段階で診断が付いただけでもラッキーでした。心臓の異常に気付かずに放置したり、別の治療を続けていたら、僧帽弁が壊れて心不全を起こしたり、壊れた弁が脳に飛んで脳梗塞を起こす危険性もあったのです。

 きっかけは、抜歯の際の雑菌混入。私の場合は今後も同じことを繰り返す危険性があることがわかったので、今後歯科を受診する際には必ず事前に抗生物質を服用するように注意されています。

 ■専門医はこう見る

 三好クリニック(東京・港区)院長・三好俊一郎医師

 抗生物質で熱が下がらない時、薬の種類を変えてさらに経過観察をすることが多いのですが、この医師はすぐに心臓の音を確認しています。これで弁の異常を疑うことができるのです。

 心臓の弁が機能不全を起こしていると、その部分で血液が逆流し、菌の温床となります。菌が増殖すると炎症反応が起き、その一環として熱も出るのです。

 この「細菌性心内膜炎」で入院すると、内服薬とは桁違いの量の抗生物質が点滴で投与されます。経口だと腸内細菌も死んでしまうので、下痢を起こしやすくなるのですが、点滴だと腸に影響なく大量投与ができ、安全かつ効果的に菌を減らしていくことができるのです。

 歯科治療の際に体内に菌が入り込む危険性は以前から指摘されており、歯科医師の中にも予防のために、歯科治療前後の抗生物質投与や、心臓に基礎疾患を持つ人には、歯科治療前に循環器科の受診を勧める人もいます。

 歯科治療に限らず、「血を見る治療」の際には、菌が侵入する危険性があるので、直後の発熱には十分な注意が必要です。

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