あなたの健康はお金で買えますか・・・? 【これで私は助かった!】おしっこが赤い…“膀胱がん”の場合も
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【これで私は助かった!】おしっこが赤い…“膀胱がん”の場合も

ある日突然おしっこに血が混じって出てくれば、大抵の人は驚く。しかし、ただ驚くだけではいけない。積極的に検査を受けることで、命を脅かす危険な病気を撃退することが可能なのだ。今回はそんな「膀胱がん」のお話です。

 ■山口聡さん(57歳=仮名)のケース

 自宅では「便器の周りが汚れる」と女房に怒られるので、恥ずかしながらおしっこをするときも便器に座ってしていたんです。だから自分のおしっこの色をしみじみと見るのは、自宅以外のトイレ。最初に異変に気付いたのも居酒屋のトイレでした。

 おしっこの色がなんとなく赤いんです。紅茶のような色合いです。でも、その時は酔っていたし、居酒屋のトイレが暗かったこともあって、あまり気にしていませんでした。

 翌日会社のトイレでおしっこをしていたら、昨夜より鮮明に赤い。鉄さびのようなドス黒い赤で、「これはえらいことだ!」となりました。

 会社近くの病院の泌尿器科を受診して症状を話すと、内視鏡による検査を受けることになりました。そして検査の結果、驚いたことに「膀胱がん」と診断されたのです。

 血尿が出たのだから何かの病気だとは予想していましたが、それ以外に痛みなどの症状はなかったので、がんと聞いたときは本当に驚きました。

 ただ、組織検査の結果、「表在性」といって、がんが筋層にまで達していないことがわかったので、おなかを切らずに内視鏡でがんの部分を削り取ることができました。

 驚いたのはそのあとです。再発予防のため、膀胱の中にBCGを注入する治療が行われたのです。BCGなんて、結核予防のために子供にうつワクチンだと思っていたのですが、よもや 膀胱がんの再発予防に効果があるとは知りませんでした。

 でも、おかげで術後2年が過ぎた今も再発も転移もなく、先生からも「たぶんこのまま行けるでしょう」と明るい見通しが示されています。

 あれ以来「汚れるよりも安全第一」と、家でも立ちションを実践していますが、女房も文句を言わなくなりました(笑)

 ■専門医はこう見る

 日本大学医学部泌尿器科学系主任教授・高橋悟医師

 膀胱がんの最も特徴的な症状が「血尿」です。色の出方はさまざまですが、明らかに普段と違って赤っぽい色の尿が出たら要注意です。普段から自分の尿を観察している人であれば、1リットルのおしっこに1ccの血液が混じっただけでも「おや?」っと感じるものです。なので、日頃からおしっこの色には注意をしておくべきでしょう。

 山口さんもそうですが、早期の膀胱がんであれば、内視鏡手術が可能です。そして、術後にBCGを膀胱に入れて再発を防ぐ方法も、一般的な治療法といえるでしょう。

 ご存じのようにBCGは結核を予防するワクチンですが、これを膀胱内に投与すると、「細菌」の存在を確認した免疫細胞が攻撃をかけ、もし取り残したがん細胞などが残っていても、一緒に攻撃してくれるのです。

 通常は週に1度の投与で6~8週間続けますが、その後は3~4カ月に1度の検査で状況確認。2年経っても再発転移がなければ一安心、5年経ってOKなら無罪放免となります。

 そのためにも、術後のフォローアップは面倒がらずに続けてください。

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