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それじゃ歯垢は取れない?歯科医が語る「バイオフィルム」の実態

「私の口、もしかして、クサい?」

女性を中心にオーラルケアの意識が高まってきていますが、1日に3回歯磨きをしているのに虫歯になってしまったり、歯周病や口臭に悩まされたりしていませんか?

それは、プラーク(歯垢)の特徴をよく知らないからかもしれません。特に「プラークは食べかすだ」と勘違いしている方は、要注意です。

実際、プラーク清掃のために不可欠な“ある知識”が、9割以上の人に共有されていないと、ジョンソン・エンド・ジョンソンの「オーラルケアに関する意識調査」(832人の男女が対象)でも判明しました。

そこで今回は、歯周病専門医である渡辺智良先生の協力のもと、プラーク(歯垢)清掃に不可欠の“ある知識”と、正しい歯ブラシ・歯磨き粉の選び方を考えたいと思います。

■“バイオフィルム”について学ばないと、歯ブラシ・歯磨き粉すら選べない

虫歯や歯周病、口臭の対策として歯を磨きますが、お口の清掃で考慮しなければいけないある知識“バイオフィルム”について正しい知識を持っている人は、全体の約5%しかないと上述の意識調査で判明しました。バイオフィルムとは、プラークに生息する細菌を守るための防御壁です。

冒頭の写真をご覧ください。プラークを顕微鏡で拡大した写真です。丸いフィルムの中に、色の濃い点がたくさん詰まって見えると思いますが、全て細菌です。実際の映像では、この濃い色の粒がフィルムの中で活発に動いています。

口の中をケアする場合、このバイオフィルムを破壊して、中に巣くう虫歯菌や歯周病菌を撃退しなければいけません。しかし、ほとんどの人がこのフィルムの存在を知らないのです。

■バイオフィルムを破壊する歯磨きのポイント3つ

(1)歯磨き粉は“ペースト状”“研磨剤入り”

バイオフィルムは、つまようじや歯ブラシだけの歯磨きでは破壊できません。歯磨き粉の使用は不可欠です。歯磨き粉に含まれる“無水ケイ酸A”という研磨剤が、バイオフィルムの壁を破壊してくれるのです。

(2)歯ブラシは“硬さはふつう”“断面は平ら”

また、歯ブラシ選びにも注意が必要です。歯の表面に対し直角に歯ブラシの毛先を当てないと、バイオフィルムは破壊できません。歯周ポケットの清掃を目的として、毛先を柔らかく細くしているブラシもありますが、力を入れたときに毛先が寝てしまうので、初心者には扱いが困難です。

歯と歯の間を磨きやすくする目的で、毛先がジグザグにカットされた歯ブラシもありますが、同じく注意が必要です。一本ずつ歯の幅は違うので、毛先が歯間に入るどころか全て寝てしまい、逆に清掃効率を下げてしまう場合もあるのです。

歯ブラシの硬さは“ふつう”で、断面も平らな子ども用がベストです。硬すぎると逆に、歯肉を傷つけてしまいます。

(3)歯磨きは歯に対して“直角”で10回以上こする

最後に磨き方をお伝えします。無水ケイ酸Aなど研磨剤が入っているペースト状の歯磨き粉を、ふつうの硬さの平らな歯ブラシにのせ、歯に対して直角にあてながら10回以上こすってください。

機会があれば自分の歯垢を顕微鏡でチェックしてみてもいいかもしれません。プラークに対する意識が180度変わるはずです。

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