l.dtd"> あなたの健康はお金で買えますか・・・? 【最新「死に方」事典】医者にかかっても治らない病気は8割


【最新「死に方」事典】医者にかかっても治らない病気は8割

最近ようやく「医者はほとんどの病気を治せない」という認識が一般の方にも浸透してきたようだ。こう書くと、「そんなバカな」と思われるなら、あなたは病気というものの本質がわかっていない。

 じつは私たち医者は、この本質にあるとき気づき慄然とし、その後、あからさまにはこのことを言わなくなる。医者という仕事が成り立たないからだ。

 医学は万能ではない。とくに西洋医学はほぼすべてが対症療法であり、薬は対症療法そのものだ。

病気を治すのは、本来人間が持っている「病気に打ち勝つ力」であり、自然治癒力だ。医者の腕や薬ではない。だから、私は病気を以下の3つに分けて考えている。

 1つ目は、医者にかかって治る病気。2つ目が医者にかかっても治らない病気。3つ目がかかってさらに悪くなる病気だ。医者にかかって治る病気は全体の2割で、あとの8割はかかっても治らないか、あるいはさらに悪くなる(副作用が大きい)病気だ。

 具体的に示してみよう。へんとう炎、気管支炎、肺炎などは、抗生物質があるので治る。細菌などの感染症なども治る。だが、風邪は体力の回復を待つ以外、薬だけでは治らない。

年を取ると高血圧症、リウマチ、糖尿病になる人が多いが、これは治らない。薬で高血圧や糖尿病の数値を改善はできるが、症状を抑えているだけ。リウマチも、薬では痛みを抑えるだけで完治しない。

 このように多くの病気は治らないが、もっとも治らないのが、がんと腎臓病である。

 『患者よ、がんと闘うな』で有名な近藤誠医師が言うように、「がん」と「がんもどき」は区別がつかず、治ったといえるのは「がんもどき」と考えられる。

細胞が異常をきたすホンモノのがんは治るわけでなく、手術で除去できても転移の可能性は残るので、ごまかしごまかし共存していくほかない。抗がん剤は治すために服用するのではなく、ごまかすためのもので、当然だが副作用がある。

 腎臓病となると、効く薬はない。10人に1人はほうっておいても大丈夫だが、9人は治療しないと悪化する。悪化すると、昔は尿毒症を発症して死に至ったが、現在では人工透析によって生きられる。人工透析で平均15年は生きられるようになった。ただし、これも治るという話ではない。

 また肝臓も治りにくい。肝炎とは、肝臓の細胞に炎症が起こり、肝細胞が壊される病態で、ウイルスが原因のものには一般的にA、B、C型とある。C型肝炎の場合、約20年で3、4割の人が肝硬変となり、うち年率約7%が肝がんへと進行する。つまり、治らないのだ。

 このように、病気は治らない。西洋医学は、肝臓なら肝臓、脳なら脳と、体の一部分を見ているだけで、病気の根本原因を探るアプローチを欠いている。

そのため、私は年を取ったら、どこかが悪くなるのは当然と考え、予防検診を受けながら、なんらかの病気が発症してもあせらないことを勧めている。

病院に行って医者にかかれば治るという思い込みがあるから、あせる。医者に頼る、薬に頼ることになる。もちろん頼ることは大事だが、本当に頼るべきなのは自分自身だ。

 とくに75歳以上の後期高齢者になったら、医者にかからない生き方を心がけたい。死は恐れることではない。死は平等にだれにでもくる。治ると思っているから、死を恐れる。治らないのだから、恐れる意味はない。

 ■富家孝(ふけたかし) 医師・ジャーナリスト。1947年大阪生まれ。1972年慈恵医大卒。著書「医者しか知らない危険な話」(文芸春秋)ほか60冊以上。


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