l.dtd"> あなたの健康はお金で買えますか・・・? 【メタボより怖いロコモ】有効なテリパラチドの自己注射 「骨で人生は変わる!」(7)


【メタボより怖いロコモ】有効なテリパラチドの自己注射 「骨で人生は変わる!」(7)

医療セミナー「骨で人生は変わる! 忍び寄る“骨粗鬆(こつそしょう)症”の恐怖とその治療最前線」(日本イーライリリー主催)のリポート最終回。浜松南病院整形外科・リハビリテーション科梅原慶太副部長は、骨粗鬆症の治療に骨形成促進剤・テリパラチド(フォルテオ)が効果的という。

 この薬の効果は(1)骨密度増加(2)微細構造改善(3)骨石灰化分布適正化が挙げられる。簡単にいえば、骨密度が増えるだけじゃなく、頑丈で若々しい骨構造になるという。

 梅原氏は「低骨密度ですでに骨折もし、高齢で大腿(だいたい)骨頚部(けいぶ)骨折の家族歴もあるような骨折の危険性の高い人に使ってほしい」と、重症になる前に使い、重症化を防ぐ薬と強調した。

実際、腰椎骨密度が13・4%増加し、椎体骨折リスクが84%低下したという。ただし、難点が1つ。家庭での自己注射薬なのだ。

 梅原氏はK子さん(81)という患者の例を紹介した。大企業の元部長で世界を旅したキャリアウーマンで独身、嵐のファンという。

2006年胸椎圧迫骨折で、骨吸収抑制剤・アレンドロネートを内服するが、08年腰椎圧迫骨折、翌年には別の腰椎圧迫骨折と、典型的なドミノ骨折に見舞われた。だが、テリパラチドを2年間投与すると、現在まで骨折なし。

 「通りで転んで救急車で運ばれたのが最初で、その後も骨折を繰り返し、もう老人ホームに行くしかないと申し込みました。最初は怖くて自分で注射できるかしらと思いながら、2年間続けたら良くなってきました」(K子さん)

 梅原氏は「既に骨折をした人の骨折発生抑制効果がハッキリ見られます」という。自己注射についても、K子さんは「針が細くてシュッと入ってすぐ抜けるので意外に怖くなかった」と話す。

梅原氏は患者には「米粒ほどの長さで毛ほどの細さ」と説明するが、抵抗感は少ないようだ。患者アンケートでは「痛くない」の答えは68%、「痛いががまんできる」が30%だという。

 この薬を1年、2年と続けられた理由では、「検査データが上がり効果を感じる」が70~80%で第1位、「思ったよりも簡単な注射だった」が2位、「自分でできることが自信につながりうれしい」との声もあった。

 「投与の早い時期から骨代謝マーカーが上がり効果が見えるのでヤル気スイッチが入るのでは? 骨折は直せると実感できる例が出てきています」と梅原氏は言い、骨折の連鎖にストップをかけられる時代になったと強調した。

まさに骨で人生は変わる。健康長寿のカギといえよう。 (木村進) =この項終わり

 ■ロコモ ロコモティブシンドローム=運動器症候群の略。筋肉や骨などの衰えで歩行などに支障を生じ要介護リスクが高まる。予備軍含め4700万人が危機にある。

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