l.dtd"> あなたの健康はお金で買えますか・・・? 【女医ドル】多汗症対策、スプレーから手術まで


【女医ドル】多汗症対策、スプレーから手術まで

春から夏に向けて、日差しが強くなってくると、汗が気になります。

暑い時期に汗をかくのは誰でもですが、特別に暑いわけでもなく、他のところは全く汗をかいていないのに、手のひら・足の裏・脇の下だけに特別に多く汗をかく状態を多汗症といいます。

 汗が出るエクリン汗腺は全身にあり、体温調節のために汗を出します。この調節は副交感神経が支配しています。

ところが、手のひら・足の裏・わきの下の汗については、交感神経が支配しているのです。交感神経の働きが活発になると、暑いわけでもないのに手のひらと足の裏とわきの下から汗をかきます。

 多汗症の方でなくとも、緊張したときには交感神経の働きが活発になり、手やわきに汗をかいたことはどなたにでもあるのではないでしょうか。

 多汗症の方の中には、アポクリン汗腺の数が多くて腋臭症(わきが)を併発している方もいらっしゃいますが、全ての多汗症の方が腋臭症を併発しているわけではなく、ただ汗の量が多いだけの方もいらっしゃいます。

 多汗症に対して自分でできることとしては、わきの汗ジミが目立たないように洋服の色を工夫する、汗取りパッドを洋服につける、吸湿性の良い綿のインナーを中に1枚着る、制汗剤を使用するなどです。

 制汗剤は香りの強いものを使用すると汗のにおいと混ざって嫌なにおいになってしまうこともありますので、無香料のものを使用する方が無難です。

スプレータイプの制汗剤ならば銀入りのものが有効ですが、スプレータイプの制汗剤よりも塗るタイプ(酸化アルミニウムなどが入っている)の方が効果が高い場合が多いです。

 制汗剤では抑えきれないほど汗の量が多い方には、ボトックス(ボツリヌス菌の神経毒素)の注入や多汗症治療の手術が有効です。

ボトックスの注入を行うと、数日で汗の量が70%減りますし、運動制限などのダウンタイムが全くないので最近は治療を受ける方がとても増えています。

 ボトックス注入でも気になるほど重症な方の場合は、汗腺を切除してしまう方法や交感神経を切断してしまう方法などがあります。

汗腺切除の場合は形成外科・美容外科で基本的に外来手術で行いますが、交感神経切断となると大きな病院で入院して行うことになります。自分ではどうしようもないほどの汗の量の方は、一度、医療機関にご相談くださいね。

 ■田中亜希子(たなか・あきこ) 
日本美容外科学会認定専門医。1995年東京大学医学部医学科卒業。同附属病院産婦人科勤務。98年大手美容外科副院長就任。美容皮膚科部長、診療部長、水戸院長・千葉院長を歴任、新人医師の初期研修を任される。2009年あきこクリニック院長に就任。

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