あなたの健康はお金で買えますか・・・? 【女医ドル】「全身麻酔」の不安に答えます
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【女医ドル】「全身麻酔」の不安に答えます

「手術より麻酔が怖い」といわれることがしばしばあります。よく話を聞いてみると、残念ながら麻酔についてほとんど知っておられないことが大半です。

 知らないから不安になるのは当然なので、せめてこのコーナーを読んでくれている方々には少しでも知っていただきたいと思います。

 今回は『全身麻酔』について紹介します。これはテレビドラマでもおなじみの、患者さんに眠っていただく麻酔です。患者さんからしてみれば急に眠くなって次に起こされたときには既に手術が終わっており、後は病棟に帰るだけ…という形になります。心臓外科や脳外科などでは眠ったまま集中治療室に向かうこともあります。

 では、眠っている間に患者さんはどんなことをされているのでしょうか。まず「眠る」と言っても、いつもの自然な睡眠とは訳が違います。麻酔薬は患者さんを眠らせるだけでなく、同時に呼吸も止めてしまいます。

 そのため全身麻酔での手術では、人工呼吸器による呼吸管理が絶対に必要です。

この呼吸器の機械と患者さんをつなぐため、患者さんの空気の通り道(気管)にチューブを入れます。口からのど元、その奥にこのチューブが入り、これによって機械で患者さんの肺に空気を送り込むことができます。

 ちなみにこの時、患者さんは麻酔薬で眠っているので痛くないですし、むせることもありません(麻酔薬は反射もなくしてしまいます)。

 そうして呼吸ができることを確認してから、手術が始まります。逆に手術が終わりに近づいてくると、麻酔科医は麻酔薬をどんどん切っていきます。そうすればまた患者さん自身の呼吸が出てくるようになるので、チューブを抜いて病棟に帰ります。

 麻酔からは普通15分程度でさめ、何時間も眠ったままなんてことはほとんどありません。

 また手術中ずっと患者さんのそばで麻酔科医が安全をお守りしています。これで少しは安心していただけると幸いです。

 ■藤原さやか(ふじわら・さやか) 1985年9月25日生まれ。2011年大阪市立大学医学部卒業。同年、ベルランド総合病院(大阪府堺市)初期研修医。13年より同病院麻酔科医として勤務。趣味は旅行、ゴルフ。

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