週に引き続いて、ゴルフに役立つ腰痛対策をお送りします。
腰痛の原因の一つは長時間の良くない姿勢です。前回は車で遠出するときや、草むしりなど前かがみの姿勢が続くときには、途中で休んで腰を伸ばしましょう-とお伝えいたしました。
それだけならもうやってるよ、もっと積極的にできる体操はないの? そんな声にお応えすべく、今日は数ある腰痛体操のうちの一つであるマッケンジー法をご紹介いたします。
マッケンジー法とは1950年代にニュージーランドのロビン・マッケンジー氏が提唱した理論で、腰痛を自分自身の力で改善することを特徴としています。
腰を前屈させる腰痛体操が主流の中、腰をそらす動きを取り入れ、正しい姿勢をとれるようにします。この理論は腰痛の新しい治療法の一つとして世界中で注目されています。
腰をそらすと背骨の関節に負担をかけるのでは? と思われる方や、腰を痛めたらまず腹筋を鍛えて…とお考えの方も多いと思います。
しかし、前に述べたとおり、長年腰痛に悩む方は、背中を丸めた前かがみの姿勢や、長時間座っていたりすることなどが引き金となって腰を痛めていることが多いのです。
日常的に腰を伸ばした良い姿勢をとることは、むしろ腰痛予防に効果的なのです。
腰の体操の具体的な内容は曲げる・そらすなどがありますが、中でも一番多くの患者さんに効果を発揮する「そらす体操」をご紹介します。
まず床で1分ほどうつぶせになってみましょう。
これがクリアできた方は次にまっすぐ立ち、腰をしっかりそらします=写真。
そして、また元に戻します。
この動作は1回につき5~10回、1日に3~5セット行います。もし体操中に強い痛みが出たり、しびれが悪化したり、今までなかった症状が新たに出現した場合は中止して、最寄りの専門家にご相談ください。
詳しくは、「国際マッケンジー協会日本支部」で検索していただき、HPをごらんください。
■もりわき・みさ 日本リハビリテーション医学会認定リハビリテーション科専門医・指導責任者。医療法人祐生会みどりヶ丘病院(大阪府高槻市)リハビリテーション科医長。腰痛で受診されたい方は当院へ。
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