l.dtd"> あなたの健康はお金で買えますか・・・? 意外に少ない!?大動脈疾患に緊急対応できる病院


意外に少ない!?大動脈疾患に緊急対応できる病院

心臓や血管の病気で緊急を要するものといえば、まず心筋梗塞が思い浮かびます。加えて、大動脈瘤や大動脈解離といった急性大動脈疾患も、並んで緊急対応を必要とする疾患です。

この急性大動脈疾患は、救急搬送において心筋梗塞より厄介といえます。緊急手術には循環器内科だけでなく、心臓血管外科が必須となるため、対応できる医療機関が限られているためです。東京都の救急体制がどのようになっているか、見ていきましょう。

◆急性大動脈疾患の発生率は急性心筋梗塞の約3分の1
東京都CCU連絡協議会によると、2013年の東京都における急性大動脈疾患の救急施設への入院患者は年間で1650例。

その内訳は急性大動脈解離1260例、大動脈真性瘤390例となっています。急性期(30日)の死亡率は急性大動脈解離が15%、大動脈真性瘤が31.3%です。

急性心筋梗塞と比較すると、急性大動脈症候群の発生率は約3分の1で、そのうちの約半数は24時間以内の手術を必要とします。

◆東京都の「急性大動脈スーパーネットワーク」
急性大動脈疾患は死亡率が高く、時間がたつにつれてリスクが大きくなる「時間依存性」の性格を持っています。迅速に対応できる医療機関が限られていることから、病院選択が救命に大きく影響すると考えられます。

こうした問題に対処すべく、東京都では、循環器内科と心臓血管外科の連携による緊急医療体制を持つ医療機関のネットワークづくりを推進しています。

2010年11月にスタートした「急性大動脈スーパーネットワーク」は、12施設の「緊急大動脈重点病院」と26施設の「緊急大動脈支援病院」から構成されています。

このネットワークを活用することで、救急隊は対応可能な医療機関を迅速に選択することができます。効率的な患者搬送と適切な外科治療等による死亡例の減少に貢献するものといえます。

◆緊急大動脈重点病院と緊急大動脈支援病院
緊急大動脈重点病院と緊急大動脈支援病院はいずれも多数の実績を持ち、救急隊に対して優先搬送が推奨されています。

緊急大動脈重点病院は急性大動脈疾患の入院・手術を毎日24時間受入可能な病院で、緊急大動脈支援病院は急性大動脈疾患の入院・手術を優先的に受入可能な病院です。

急性大動脈スーパーネットワークが急性大動脈疾患の救急対応をサポートするものであるのに対し、東京都CCUネットワークは急性心筋梗塞の救急対応をサポートするものとして1978年に組織されています。

心臓救急に携わる主要医療機関は71施設(平成25年4月1日)となっています。それに比べると、38施設の急性大動脈スーパーネットワークはまだまだ少なく、その背景には心臓血管外科が必須であるなど、求められる条件の厳しさがあります。

急性大動脈疾患のなかでも大動脈瘤は時間をかけて進行し、破裂に至ります。予防のためには定期的な健康診断が有効です。急性大動脈解離につては予防が難しいとされていますが、動脈硬化や高血圧を予防することでリスクを小さくできます。

また、自分の家族が突然この病気に襲われたとき、どの病院なら対応できるのかをあらかじめ調べておくとよいでしょう。

<参考>
東京都CCU連絡協議会
http://www.ccunet-tokyo.jp/index.html
監修:坂本 忍(医学博士)

関連記事
月額890円・独自SSL証明書0円
カテゴリ
最新記事
★★互助会推薦★★