あなたの健康はお金で買えますか・・・? 阿藤快さんを襲った大動脈瘤破裂、防ぐためには? 「60歳過ぎたら一度CT検査を」
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阿藤快さんを襲った大動脈瘤破裂、防ぐためには? 「60歳過ぎたら一度CT検査を」

11月16日に死去していたことが報じられた俳優、阿藤快さん。突然の死は大動脈瘤(りゅう)破裂胸腔内出血によるものという。

健康そのものに見えた阿藤さんだが、テレビの医療系番組で心臓の血管が詰まっていると指摘されたり、背中の痛みを訴えたりしていたという。専門家は「背中の痛みは大動脈瘤破裂の典型的な症状。痛みに気付いたら内科や心臓血管外科を受診してほしい」と呼び掛ける。

 所属事務所やこれまでの報道によると、阿藤さんは13日までメールで仕事の打ち合わせをしていたほか、マンションの管理人が同日に外出する阿藤さんの姿を見かけている。

しかし、69歳の誕生日だった14日に事務所が送ったお祝いメールに返信がなく、15日の仕事にも姿を見せなかった。このため、親族らが阿藤さんの部屋へ行ったところ、布団の中で眠るように亡くなっていたという。現在は一人暮らしだった。

 亡くなったのは誕生日の14日とみられるが、前日まで外出もできるくらい元気で、普通の生活を送っていたことがうかがえる。

 死因とされる大動脈瘤破裂胸腔内出血は、心臓から出ている太い血管(大動脈)にできた瘤(こぶ=大動脈瘤)が破れ、突然死することも多い病気。

東京ベイ・浦安市川医療センター(千葉県浦安市)の渡辺弘之・ハートセンター長は「破裂するまで(痛みなどの)症状がないことも多く、また破裂した後には治療が難しい。救急車で運ばれても助からないことも多い」と話す。

 大動脈は、通常直径20ミリから30ミリ程度の太さがあり、50ミリから60ミリになると大動脈瘤と呼ばれる。原則的に症状が出ないが、背中や胸、肩や腰などに痛みが出ることがある。声がかすれる人もいる。

 阿藤さんは9月ごろから背中の痛みを訴え、舞台の共演者らにマッサージをしてもらっていた。タレントの大林素子さんには、10月に2回病院へ行ったことも打ち明けている。

渡辺センター長は「背中や腰の痛みは筋肉痛や神経痛と区別がつかないことも多いが、60歳以上で背中に痛みを感じたら内科や心臓外科を受診してほしい」と勧める。

 大動脈瘤の原因は、血管の老化現象である動脈硬化であることが多い。喫煙や高血圧、糖尿病など動脈硬化を促進する生活習慣や病気があると、大動脈瘤になる可能性が高くなる。

 阿藤さんは、何年か前に出演したテレビ番組で「心臓の血管が詰まっている」と指摘され、血圧が少し高かったとも報じられている。また、10年前にタバコはやめたとされるが、60歳ぐらいまで喫煙していたことで、動脈硬化が進んでいた可能性がある。

 阿藤さん自身が、リスクを認識していたかどうかは不明だが、大動脈瘤が破裂する前に何らかの対応ができなかったのだろうか。

 大動脈瘤は、CT(コンピューター断層撮影)で見つけることができる。川崎幸病院川崎大動脈センターの山本晋センター長は「ほかの病気の検査でCTを撮ったときに、大動脈瘤が見つかる人が多い。

大動脈瘤が見つかったら、手術して人工血管を移植するか、カテーテル手術などの治療を受けることもできる」という。

 大動脈瘤は、加齢に伴う病気ともいえる。60歳を過ぎると半数以上が高血圧となるだけに、血圧を高める要因とされる塩分の過剰摂取にはとくに注意が必要だ。

 大動脈瘤の有無を調べておくのも有効。山本センター長は「60歳を過ぎたら、一度はCT検査を受けてほしい。

検査で何もなければ安心だし、大動脈瘤がみつかったら治療を検討すればいい。大動脈瘤はすぐにできるわけではないので、次の検査は5~10年空けてもかまわない」と話している。

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