あなたの健康はお金で買えますか・・・? 「AED」の使い方を覚えよう いざという時救えるように
1

「AED」の使い方を覚えよう いざという時救えるように

年の暮れ、たまった仕事に忙殺され忘年会もこなせば、疲労もピーク。そこに襲いかかる寒冷前線。心臓まひが増える季節だ。

一刻も早い救命処置が肝心だが、頼りになるのが駅など公共施設に設置されるAED(自動体外式除細動器)だ。

もうすぐ長い正月休みだから、「使ったことがない」人のためにAEDの使い方など、救命措置をおさらいしておこう。

 静岡県富士宮市内に住む50代男性が自転車走行中に倒れた。その場に居合わせた自転車愛好家たちが駆け寄ったが、苦しそうな息づかいの男性を前に心臓マッサージやAEDの使用をためらってしまった。結局、救急車で運ばれたそうだが、男性は翌日亡くなった。

 「AEDがあったのなら迷わず使用すべきです。AEDは不要な人に電気ショックを与える心配はありません。電源を入れれば、機器がしっかり手順を音声で示し救命処置をサポートします」

 そう話すのは、京都大学環境安全保健機構附属健康科学センターの石見拓准教授。

 「心臓が停止すると1分ごとに生存率が約10%下がります。救急車が到着するまで平均8分ですから、とても待っている時間はありません」

 AEDには診断機能が付いている。心電図を解析して電気ショックが必要でなければ「電気ショックは不要です」と音声で案内される。でも、いざとなると、パニックに陥って冷静に対応できない場合もあるので、AED使用の手順をマスターしておきたい。

 まず、倒れている人がいたら肩をたたき「大丈夫ですか」と声をかける。反応がなければ119番に電話することとAEDを持ってくるよう周囲の人に要請し、呼吸を確認。胸やおなかの動きを見て呼吸がない、もしくは普段どおりの息をしていないときは胸骨圧迫、心臓マッサージをほどこす。

 ■呼吸なければ胸骨圧迫

 「普段どおりの息ではないというのは、ゆっくりとあえぐような息です。死戦期呼吸といって心停止直後にみられるものです。息をしていると勘違いして救命処置が行われないケースが多い。判断がつかない場合は、胸骨圧迫を開始してください」(石見准教授)

 胸骨圧迫のポイントは「強く」「速く」「絶え間なく」。押す場所は胸の真ん中を上下に通る胸骨の下半分の位置。手のひらのつけねをあてがい胸が5センチ以上沈むまで押す。ペースは1分間に100回以上。AEDが来るか救急車が到着するまで絶え間なく続ける必要がある。相当な体力を要するので、周囲の人と交代で行うのがよい。

 AEDが到着したら、電源を入れ音声案内に従い電極パッドを貼る。貼る個所は右胸の鎖骨の下と左胸の下部。パッドにも図が描かれているのでそれに従えばいい。

電気ショックが必要か否かの音声案内があり、必要だといわれれば、点滅するショックボタンを押す。ショック後は胸骨圧迫を再開する。生存率は胸骨圧迫で2倍、AEDで2倍上がるという。

 「人が倒れたとき、そばにいる人が勇気を持って行動することで助かる人が増えます。そのためにも1度講習会に参加してください」(日本心臓財団の細田泰司業務部長)

 AEDの操作は決して難しくはないが、講習会に参加しておくと、より冷静に行動できそうだ。

関連記事
カテゴリ
最新記事
★★互助会推薦★★
ホテル最安値の簡単検索
比較サイト【トリバゴ】