あなたの健康はお金で買えますか・・・? 40~50代は要注意! 糖尿病がEDを引き起こす!?
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40~50代は要注意! 糖尿病がEDを引き起こす!?

糖尿病の患者は予備軍も含めて2千万人以上いると推測されている。しかも、長くつき合っていかなければならない病気だからこそ、正しい知識と新しい情報をしっておきたいものだ。週刊朝日MOOK「おいしい暮らしの相談室 糖尿病&高血圧」では、「ドクターが語る 知っておきたい11のこと」として糖尿病が引き起こす合併症などを分析。ここでは糖尿病と勃起障害(ED)について、たけおクリニックの竹尾浩紀総院長が解説する。

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 糖尿病は心筋梗塞のように致死的ではないとはいえ、慢性持続的に体に少しずつダメージがたまっていく病気です。約10年間、高血糖をほうっておくと失明や腎臓の機能が失われて人工透析などになる可能性もあります。2型糖尿病で血糖コントロールの目安となるヘモグロビンA1c値を7%未満に維持できれば、合併症を30年間先送りできるという研究報告もあり、糖尿病でも血糖コントロールさえできれば健康寿命を延ばすことは可能です。

 糖尿病になって初めに症状として出るのは神経障害が多く、多くの症例では発症して4年で足の両側内くるぶしの振動覚の低下がみられます。これは音叉を使った簡単な検査で確認できます。糖尿病性の網膜症や腎症は、血糖値や血圧をきちんと管理して、たんぱく質の摂取量を適正化すると初期の段階であればほぼ治ります。そのため、当院でも年一回は患者さんの目や腎臓、足の検査を行います。

 神経障害は発症すると治りにくく、それ以上悪くならないようにすることが大事です。最も多い神経障害は「感じなくなる」もので、こたつやストーブで足をやけどしても気づかないこともあります。血糖値が急に下がった時に一過性的に「じりじり痛む」単神経障害、胃腸の働きが悪くなる胃腸障害、光を「まぶしく感じる」目の症状などもよくみられます。

■朝立ちがあれば、糖尿病の担当医に相談

 糖尿病により、血液や神経が正常に働かなくなると、陰茎海綿体に十分な血液が流れこまず、十分な勃起を得られない状態、つまり勃起障害(ED)を起こすこともあります。糖尿病性のEDで悩まれている糖尿病患者さんは40~50代が多いです。ただ、EDというのは数値化しにくく、性的活動のアクティビティーには個人差もあり、命に直結していないため、その実態はわかりにくいものです。また相談しにくい事柄だけに、当院では、呼び水になるように、トイレにさりげなくリーフレットを置いたりしています。

 EDの症状が出て最初に悩まれるのは糖尿病の担当医に相談すべきか、泌尿器科に行くべきかでしょう。その簡単な目安としては、朝立ちがあるか、もしくはパートナーとはうまくいかなくても、一人では多少うまくいくのかということです。これらが問題なければ機能的には問題のない場合が多いので、糖尿病の担当医にED薬の処方を相談しましょう。いまのED薬は8~9割の確率で治療効果が期待できます。当院の男性糖尿病患者さんの約1割弱はED薬を利用されています。

 EDの患者さんは同時に前立腺肥大のケースも多いです。前立腺肥大症と診断され、処方された薬で性機能が改善する兆候があれば、すでにEDである可能性も高いでしょう。

 糖尿病における不眠やうつ症状については、卵が先か、鶏が先かのような話で、糖尿病だから眠れないのか、もともと不眠だから血糖値が高いのか、わからないケースも散見されます。糖尿病や高血圧といった生活習慣病のパラメーターは夜眠れないと悪くなりますし、心療内科的な疾患が悪くなっても血糖値は高くなります。肥満の人なら夜間無呼吸症候群で寝ているつもりでも眠れていないかもしれません。睡眠がしっかりとれるようになると、血糖値も落ち着いてくるケースが多いです。血糖値が高めで不眠やうつ症状があり、心配な人は専門医に相談しましょう。

<strong>たけおクリニック 総院長 竹尾浩紀(たけおひろき)医師
1996年防衛医科大学卒。自衛隊中央病院内科の研修医を経て、2008年に同病院内科医長。11年東京都世田谷区に「たけおクリニック」を開業。総院長。日本糖尿病学会指導医

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