l.dtd"> あなたの健康はお金で買えますか・・・? 【健診数値の生かし方】LDL値下げる「スタチン」★脂質異常症編


【健診数値の生かし方】LDL値下げる「スタチン」★脂質異常症編

悪玉と呼ばれるLDLは、140(単位はmg/dl)以上になると、動脈硬化が進み心筋梗塞などを起こしやすいといわれる。食生活でLDLが200まで上がってしまう人もいて、生活習慣の改善は欠かせない。

しかし、必死に取り組んでも、LDL値が思うように下がらないことも珍しくはないそうだ。

 【食生活の改善だけでは難しい】

 LDL高値は、メタボとは必ずしもリンクしないことは、前回紹介した。標準体重で、両親や親族に脂質異常症の人はいなくても、LDLが140を超えてしまう人がいる。

コレステロールを含む動物性脂肪や卵の黄身など、食事に気をつかっていても、LDL200が180に下がる程度。目標の140以下までにはほど遠い。食生活で高くなったはずのLDLが、なぜ食生活の見直しで下がらないのか。

 帝京大学医学部の木下誠教授は「遺伝子変異とは関係なく、生活習慣でLDL値が上昇する仕組みは、100%解明されているわけではありません。

確かに徹底的にコレステロールを除いた食事管理を行うと、LDL値が下がるとの報告はあります。しかし、普通の食事に戻すとLDL値もまた上がってしまう。食事だけで、LDL値を長期間に渡ってコントロールするのは難しいのです」と話す。

 高血圧ならば、減塩、運動、体重減で、正常値に近づくのが可能だが、脂質異常症では、減量で値が減るのは中性脂肪のみ。LDLは体重に左右されず、コレステロールを含まない徹底した食事管理を長期間に渡って行うのは、素人には困難だ。

 【薬と上手につき合う】

 食生活の改善でコントロール不能なLDL高値は、糖尿病など動脈硬化のリスク要因が重なると、薬物療法の適用になる。1973年に発見されたLDL値を下げる薬「スタチン」は、治療を激変させた。

 「単にLDLを下げるだけでなく、服用した人とそうでない人と比べて、前者は心筋梗塞のリスクを軽減することが、長期的な研究で明らかとなっています」(木下教授)

 脂質異常症による動脈硬化、すなわち心筋梗塞といった大血管病までスタチンには封じ込める力があり、感染症撲滅に多大な貢献をした抗生物質のペニシリン発見に、そのインパクトは匹敵するとまでいわれている。

現在、日本の薬事法で承認されているスタチンは6種類。

ただし、専門医の間では、一般的に効果の高さから、むやみにスタチンが使用されているのではないかと、危惧する声もある。

 「スタチンはとても効果のある薬ですが、中には、血糖値が上がる人もいます。

薬には、メリット、デメリットがある。妊娠中や妊娠の可能性のある女性には、使用は禁忌ですし、病気だけでなく、患者さんの個別の背景を把握した上で、治療計画は立てるべきだと思っています。

もちろん、患者さんも、薬に頼り過ぎる、逆に、薬の服用を無視するのではなく、ご自身の健康にどう薬を役立てればよいのか、今一度考えていただきたいと思います」と木下教授は話す。 

 ■脂質異常症でよく使用される薬
・スタチン…肝臓でのコレステロール合成を阻害する。薬によって効果に強弱がある
・陰イオン交換樹脂…別名レジン。肝臓への胆汁酸(コレステロール主成分)の再流入を抑制
・小腸コレステロールトランスポーター阻害薬…コレステロールの吸収を阻害
・フィブラート系薬…中性脂肪の合成を抑制し、分解する働きがある
・ニコチン酸誘導体…中性脂肪の合成を抑制
・プロブロコール…抗酸化作用を持つ薬で、スタチン登場以前に多く使用
・多価不飽和脂肪酸…中性脂肪を下げる効果があり、スタチンとの併用が多い

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