l.dtd"> あなたの健康はお金で買えますか・・・? 【健診数値の生かし方】LDL値を甘く見るな 脂質異常症編(10)


【健診数値の生かし方】LDL値を甘く見るな 脂質異常症編(10)

コレステロールは、細胞膜などの材料になるため、近年、「LDLコレステロールは高値でも構わない」などといった意見がある。そのため、高血圧の薬は飲むけれど、脂質異常症を改善する薬を飲まないという人もいるだろう。

ところが、高血圧だけを改善しても、動脈硬化が加速するとの話があった。

 【薬を飲まずに悪化】

 50代のAさんは、健診で血圧が160/100以上もあり、中性脂肪も180以上と高かった。会社近くの病院へ行くと、LDLコレステロールも200以上あって、「高血圧と脂質異常症」と診断された。

首の頚(けい)動脈のエコー検査で、動脈硬化が進んでいることも判明。3カ月間の生活習慣の見直しでも数値は改善されず、薬の服用に踏み切った。

 しかし、世の中には「コレステロールは高値でもいい」といった情報があふれている。「血圧だけ管理すればいいや」と、Aさんは勝手に脂質異常症の薬を飲むのを止めてしまった。

医師が薬の処方を変えてコントロールしようとしても、飲まないAさんの脂質異常症は改善されない。そして、再度エコー検査を受けると、動脈硬化がはるかに進んでいた。

 東京女子医科大学病院高血圧・内分泌内科の市原淳弘主任教授が警鐘を鳴らす。

 「高血圧の人の半数以上は、脂質異常症も併発しています。脂質異常症の薬を勝手に止めて、生活習慣の見直しもできず、動脈硬化が進むケースは珍しいことではありません。動脈硬化には、コレステロールが関わっていることを改めて知っていただきたいと思います」

 【進行すると元に戻らない】

 頚動脈エコーでは、動脈硬化が生じたばかりの「低輝度(ていきど)」と、動脈硬化が進行した「高輝度(こうきど)」に分類して、動脈硬化の進行度を判定できるそうだ。

 「低輝度では、生活習慣の見直しや薬の服用で、動脈硬化は改善します。しかし、高輝度になると、進行は食い止められても、変性した血管は元に戻りません。だから、脂質異常症を放置しないでいただきたいのです」(市原教授)

 高輝度の動脈硬化は、血管壁にコレステロールがたまっただけでなく、古いゴムホースのように、血管が硬くてもろくなった状態。

硬くなった血管の表面に血液が触れて、血栓が生じると脳梗塞、もろくなった血管が壊れれば脳出血、心臓の要の冠動脈が血栓で詰まれば心筋梗塞と、どこの血管が崩壊するのか、わからない状態だという。

 「脳梗塞の原因の約9割は、頚動脈の動脈硬化です。脳卒中や心筋梗塞の患者さんは、再発もしやすい。そうなる前に、生活習慣の見直し(別表参照)を心掛けてください。

また、勝手に薬を止めるのではなく、専門医に相談するなど、薬も上手に利用していただきたいと思っています」と市原教授はアドバイスする。 

 ■生活習慣の上手な見直し方
 ・食塩は1日6グラム未満を目標に、高カロリーや高脂肪分の食事は控える
 ・寝る4時間前には夕食を食べ終える
 ・動脈硬化がすでに進んでいる人は、血流を良くするため、オニオンスライスやネバネバ食材(メカブ、オクラ、納豆、山芋など)を1日1品は食べるように心掛ける
 ・「絶対に○○○は食べない」といった極端なダイエット法は長続きしないので行わない
 ・ウオーキングなどの有酸素運動は毎日30分以上を目標にする。毎日が難しい場合は、2日おきに60分を目標にする
 ・酒はほどほどに、煙草を吸う人は禁煙を

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