あなたの健康はお金で買えますか・・・? 院外処方と院内処方、メリットとデメリットは?
1

院外処方と院内処方、メリットとデメリットは?

政府の規制改革会議が、病院の敷地内に薬局を置くことを認めていない「医薬分業」の見直しを検討しているということが報道されています。

これは、医療機関を受診した後、薬局まで薬をもらいに行く「二度手間」の不便さを解消するためとのことですが、かつては病院内で薬を出してもらう「院内処方」が普通だったはず。

しかし、現在では病院で処方箋をもらって調剤薬局で薬を受け取る「院外処方」がスタンダードになりつつあるようです。

◆薬の過剰投与を防ぐための「医薬分業」
そもそも「医薬分業」とは、薬の処方と調剤を、医師と薬剤師で別々に分担することを指しており、この背景には、医師による薬の過剰投与・重複投与や、それに伴う健康被害を防ぐためという目的があったようです。

医師による薬の過剰投与が問題となった背景には、かつての医療機関においては「薬の売上げ」による収入が大きな影響を与えていたため、不要な薬を多量に処方して収益を得るような医師の存在があるともいわれています。

しかし現在では、薬価の引き下げや診療報酬の改定などにより、医療機関は「薬の売上げ」では儲からない仕組みになっており、人件費や薬の在庫を抱えるリスクを考えると、「院外処方」のほうが医療機関にとってもメリットが高まるという現状があるようです。

◆利用する側にとっては「高くて不便」?
しかし、患者にとっては上記のように「二度手間」の不便さがあるほか、「院外処方」は「院内処方」よりも医療費が高くつくというデメリットもあります。

これは、医療機関と薬局がそれぞれ別の報酬体系を取っているためで、両者にまたがって支払いをする「院外処方」では、医療機関のみで支払いをする「院内処方」に比べて患者の負担が増加してしまうことになるのです。

また、調剤薬局が医師の処方に異を唱えるケースは稀で、現在の「医薬分業」が、当初の目的である「医師による薬の過剰投与」の抑制につながっているかという点についても疑問の声があがっているようです。

◆薬局は病院内設置が妥当!?
現在、政府で検討されているなかには、「医薬分業」の規制を緩和して、病院などの敷地内に独立した経営の薬局を設置できるようにするという案があるようです。

この案が実現すれば、確かに患者にとって「二度手間」の不便さは解消されるかもしれません。

しかし、「医薬分業」を推進してきた厚生労働省はこうした規制緩和には反発すると見られており、今後の展開に注目が集まっています。
関連記事
カテゴリ
最新記事
★★互助会推薦★★
ホテル最安値の簡単検索
比較サイト【トリバゴ】