あなたの健康はお金で買えますか・・・? 資格取り消し処分の「精神保健指定医」が強制入院させた患者は28人!妥当性はある?
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資格取り消し処分の「精神保健指定医」が強制入院させた患者は28人!妥当性はある?

格取り消し処分の「精神保健指定医」が強制入院させた患者は28人!妥当性はある?

聖マリアンナ医科大病院(川崎市宮前区)における「精神保健指定医」の資格不正取得が連日報じられていますが、2014年度までの5年間で、今回資格取り消し処分の対象となった20名の医師が、

患者28名の「措置入院(強制入院)」の判定に関わっていたということが新たに判明。

病院側は当初、措置入院に「不正取得の11人は関わっていなかった」と発表していましたが、28人の患者うち4人は、不正取得した医師4人が判定、残る24人は指導医が判定していた、ということです。

こうしたことから、今回の事件で一番の問題となっている「措置入院(強制入院)」という制度について考察してみたいと思います。一体、どのような流れで決定されていくものなのでしょうか。

◆行政が命令する強制的な入院
精神保健福祉法で定められている強制的な入院(本人の同意を伴わない入院)には、次の2つがあります。

「措置入院」
重い精神障害のある患者に対して、行政が強制的に入院させることです。精神疾患のために自傷他害の恐れがある場合などにとられる措置で、本人や家族の意思は関係ありません。ですから、その判断は大変厳しいものとなっています。

第1段階としては、一般市民(家族)の通報や警察官による通報、検察による通報が必要です。

そして第2段階として、行政が連れてきた患者を精神保健指定医2名が診察し強制入院の判断をします。そして第3段階として政令指定都市の市長が行政措置として入院を命令します。

「医療保護入院」
患者本人が入院治療の契約を交わすだけの理解力がない場合などに、家族の同意だけで、精神疾患の患者を強制的に入院させることです。

この場合も本人の意思は関係ありませんから、「精神疾患のために入院治療が必要な状態であること」「精神疾患のためにその状態を理解し自ら入院契約に同意する能力がないこと」を、精神保健指定医が診察して確認し、診断を下さないと実行されません。

また、医療保護入院の場合は、家族等保護者、あるいは扶養義務者の書面による同意も必要です。

◆「資格取り消し」で済む問題なのか?

今回、問題となっている「措置入院」では、患者の危険性が極めて高い状態にあると判断されているため、入院患者は外出・外泊が制限されるなど、厳しい保護・監視のもとに置かれることになります。行動が制限されるばかりでなく、もちろん退院も自分や家族の意思では行えません。

今回の20名の医師が関わったケースでは、現在も入院している患者はいない、ということですが、もしも悪質な資格乱用があれば、患者がいつまでも病院に閉じ込められてしまう、という可能性も考えられます。

またもし、不正に資格を取得した医師が「判断ミス」をしていたとしたら・・・。
病院に隔離された患者の時間や尊厳はだれが返してくれるのでしょうか。

川崎市では、過去に措置入院の判定を受けた患者28人に対して、指定医の資格を持つ市の職員による独自の検証を行っていくとのこと。今後は、資格の取得に関して、厳格で適正な審査が実施されることを強く望む次第です。
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