あなたの健康はお金で買えますか・・・? 【日本の名医】耳の内視鏡手術で世界に先駆け!山形で“最先端”医療を提供★山形大学医学部教授・欠畑誠治さん(55)
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【日本の名医】耳の内視鏡手術で世界に先駆け!山形で“最先端”医療を提供★山形大学医学部教授・欠畑誠治さん(55)

「たとえ有効性と安全性に優れた技術であっても、その医者にしかできない技術では意味がない。私たちが目指すのは、この技術が広く、正しく普及して、世界中の誰もがこの治療の恩恵を受けられるようになること」

 そう語るのは、山形大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科の欠畑(かけはた)誠治教授。内視鏡を用いた耳の手術で、世界的知名度を持つ医師だ。

 先天性奇形や外傷による耳の障害、また中耳真珠腫のように、聴力に影響を及ぼす危険性のある疾患に対し、低侵襲(患者の受けるダメージが小さい)治療の開発に取り組み、臨床に導入してきた。

 「他の診療科同様、耳の手術も以前は“大きく切る”のが一般的でした。しかし、それは患者本位の治療ではない。顕微鏡を用いた手術もありますが、より安全で確実性の高い手術が内視鏡ならできるのでは-と考えたのが始まりです」

 切除部を細切れにすることなく“連続して取る”ことで、取り残しや再発を防ぐ。器具の改良や手技の工夫で、従来不可能とされていた部分にも、内視鏡でのアプローチを可能にした。

 まさにゼロからのスタート。

 「初めは異端視されましたよ」と苦笑。だが、その取り組みは国際的に評価され、一躍世界中の耳鼻咽喉科医が注目する存在となっていく。

 現在はイタリアやフランスなどの耳鼻咽喉科医らと組織するワーキンググループの代表の1人として忙しい毎日だ。

 冒頭の発言通り、耳の内視鏡手術に興味を持つ医師の育成に向けて、すべての資料を公開し、講演や指導に出向くことも多い。

 「日本の中で山形は一地方都市に過ぎないかもしれないけれど、“耳の内視鏡手術”においては世界のトップを走っている自負があります。東京や大阪ではなく、山形に世界の最先端があるなんて、ちょっと夢があるじゃないですか(笑)」

 銀色に輝く蔵王連峰を望む研究室から、欠畑医師は世界を見つめている。 (長田昭二)

■欠畑誠治(かけはた・せいじ) 1957年青森県七戸町生まれ。
東大理科I類から東北大医学部に進み、87年卒業。93年同大学院修了。東北大医学部助手、米・エール大研究員、弘前大講師、同准教授などを経て、2011年より現職。日本耳科学会理事・評議員、日本聴覚医学会並びに日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会評議員ほか。医学博士。趣味はサッカー観戦とフットサル。
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