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【今日のストレス 明日の病気】過呼吸症候群の処置「ペーパーバッグ法」今はNG 息を吐くことに意識を向けて


新入社員が闊歩(かっぽ)するこれからの時期。新人には新人のストレスもある。「これも社会人の証し」などと言ってもいられない。的確に見抜いてやらないと、自分のクビが危ういぞ。

 1年前、ある大手企業の新人研修でのこと。新入社員同士のY子さんとK子さんが口論になった。Y子さんは入社試験でトップクラスの成績。

一方のK子さんは学生時代から弁論部で活躍した才女。最初は議論だったのだが、双方熱くなるうち口論に発展していく。するとY子さんは言葉が出なくなり、呼吸が荒くなっていったのだ。

 「息が苦しいと言い出したので119番通報しました。救急車が到着する頃には顔面蒼白(そうはく)で息も絶え絶えでした」と語るのは、その場にいた別の同僚。

 搬送先の病院では血液検査やエックス線検査をしたが特に問題はなく、「過呼吸症候群」という診断が下された。

 慶應義塾大学病院救急科の林田敬医師が解説する。

 「強いストレスを受けた時に出る症状の1つで、若い女性に比較的多い。呼吸が荒くなると苦しさを感じ、苦しいから吸おうとするが、思うように吸えなくてパニックに陥る。

呼吸困難以外にも、頭痛やめまい、手先や口のまわりのしびれ、さらには失神などの症状を示すこともあります」

 この時、体内では二酸化炭素が減っているので、以前は紙袋で口をふさぐ「ペーパーバッグ法」という処置が取られることがあったが、今はNGだ。

 「紙袋で口をふさぐと、低酸素で脳症を起こすリスクがあるのです。それよりも、患者は“息を吸いたいのに吸えない”ということでパニックになっているので、『ゆっくりでいいから息を吐きなさい』と誘導するほうが効果的。

症状がひどい時には抗不安薬などを投与することもありますが、“息を吐くこと”に意識を向けられれば、快方に向かっていきます」

 一晩入院したが翌日には帰宅。その後研修にも復帰した。K子さんとも仲直りし、今では一緒に食事に行く間柄だ。

 気の毒なのが、研修の責任者だった当時の人事部長。管理責任を問われて飛ばされてしまった。今となっては彼のストレスが心配だ。出向先の子会社で、呼吸困難になっていないだろうか…。
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