あなたの健康はお金で買えますか・・・? 【これで私は助かった!】全身けいれんから意識失う…髄膜腫だった
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【これで私は助かった!】全身けいれんから意識失う…髄膜腫だった

それまで元気だった人が、突然の全身けいれんに見舞われ、揚げ句に意識をなくしたりすれば、周囲の人は驚くというもの。じつはこれ、「髄膜腫」という脳にできる腫瘍の一種の症状の可能性がある。早めに見つけられれば、手術で取り除くことが可能なのだが…。

 ■井上貴代子さん(52歳=仮名)のケース

 数カ月前から疲れがたまっていたようで、朝起きると時々頭痛に気づくことがあったんです。しばらくすると治まるので、そんな時はじっとしてやり過ごしていたのですが、そんなことがたびたび繰り返されるようになっていたある夜のこと。

 主人と、たまたま遊びに来ていた妹と3人で食事を済ませて、ソファに座ってテレビを見ていたら突然左手が震え出して、その後の記憶がない。気付いたら救急隊の人に囲まれていたんです。

 何だかよくわからないまま救急車に乗せられて病院に到着し、すぐに検査。CTスキャンで頭の画像を撮り、そのまま入院となりました。

 妹に聞くと、ソファの上で突然左手を震わせると、次第にけいれんが全身に広がり、そのうちに意識を失っていたそうです。けいれんは1分ほどで止まったものの、あまりに突然のことだったので、驚いた夫が救急車を呼んで、病院に運ばれてきたとのこと。

 翌朝、検査結果を見た脳神経外科の先生に下された診断は「髄膜腫」でした。前頭葉に直径4・5センチの腫瘍があり「要手術」という。

あまりに突然のことに驚きましたが、私のけいれんを目の前で見ていた夫と妹は口をそろえて「手術で治るのなら受けるべきだ」と言います。夜来のことで、少しずつ状況が理解できた私も、MRI写真を見ながら説明を受け、先生と話し合って手術を受けることに決めました。

 手術は無事成功し、術後は抗てんかん薬を処方されていますが、発作はありません。

 いま思えば、「朝起きたときの頭痛」という症状も、この腫瘍のせいだったのでしょう。手術から2年経って、腫瘍の再発もなく、まずは一安心。でも、私以上に安心しているのが夫と妹。この2人に心配をかけたくないので、月に一度の病院通いは欠かせません。

 ■専門医はこう見る

 日本医科大学武蔵小杉病院(川崎市中原区)脳神経外科講師・太組一朗医師

 髄膜とは頭蓋骨の中で脳を覆うように保護している膜のこと。ここにできる腫瘍が髄膜腫で、いわゆる脳腫瘍の一種です。

 この腫瘍が成長していくと、できた場所にもよるが、正常な脳を押し込むように広がっていく。この時に脳全体に影響がおよび、朝起きがけの頭痛や、けいれん発作のような症状が出ることがある。

 髄膜腫は基本的に良性腫瘍なので、小さいうちに切除できれば多くの場合ハッピーエンドです。

しかし早期特徴的な症状があまりないので、心配な症状がある人は脳ドックの受診などが理想的。けいれん発作や意識を失うような経験をしたら、一度はMRI検査を受けておくべきです。最近は術後の見た目についても、きれいに手術してくれる病院が増えてきました。

 術前術後は抗てんかん薬でけいれん発作を抑えて、年に一度は画像検査を受けて再発の有無を確認することも大切です。
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