あなたの健康はお金で買えますか・・・? 【気になるこの症状】子宮頸がん 検診が最重要だが受診率が低い日本
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【気になるこの症状】子宮頸がん 検診が最重要だが受診率が低い日本

4月9日は「子宮頸がんを予防する日」でした。年間罹患(りかん)者数約9800人、年間死亡者数約2700人の子宮頸がんは、原因がハッキリと解明されている数少ないがん。高い確率で予防できるので、妻や彼女、娘に定期検診の大切さを呼びかけよう。

 【女性の8割に感染歴】

 原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の性交感染。150種類以上の型がある中、約15種類の高リスク型HPVが子宮頸がんを誘発する。東京医科大学病院・産科婦人科の寺内文敏教授(婦人科腫瘍専門医)が説明する。

 「HPVは、性交経験のある女性の8割、男性の6割は感染歴をもつ。しかし、感染してもほとんどの人は1-2年のうちに自己免疫で排除されます。

女性では10%が、そのまま持続感染し、うち1割が最短5年以上かけて前がん状態の『異形成』になります」

 異形成になってもがんに進むのはごく一部。「軽度」「中等度」「高度」の3段階あり、軽度や中等度では元に戻ることもあるので経過観察をすることが多いという。

 【症状なく、検診が重要】

 予防では、この異形成の段階を早く見つけることが重要。高度異形成やがん細胞が表層にとどまる上皮内がんに進んでも、ステージ0期に該当し、部分切除などの子宮を残す治療で済むからだ。

 「異形成や早期がんの段階ではほとんど症状がなく、不妊治療や妊娠でたまたま見つかる人も多い。

性交する年齢になったら年1回ぐらい『細胞診』を受けていれば進行して手遅れになることは防げます。検診が一番の予防になります」

 細胞診は、子宮頸部(子宮の入り口)をブラシで擦って細胞を採取して調べる検査で、軽度異形成から分かるという。

 「結果が異形成であれば精密検査。正常に見えても少しでも疑わしい場合は、ウイルスの遺伝子検査で高リスク型に感染していないか確認することが重要になります」

 【学会はワクチン推奨】

 ワクチン接種もあるが、有効なのは最も多い16型と18型のウイルス(全体の70%)で、すべての高リスク型の感染が防げるわけではない。

また、接種後に体の痛みが現れる副作用(複合性局所疼痛症候群など)の報告が続いたことから、厚労省は小学6年から高校1年の女子に対する定期接種を積極的に勧めることを一時的に差し控えている。

 「欧米の検診受検率(約80%)に比べて日本は低い(約30%)ので、日本婦人科腫瘍学会ではワクチン接種を推奨しています。

子宮頸がんの発症が20代後半-30歳で急増しているので、それを考えてワクチン接種を考えてもらいたい。予防接種を受けないのなら、必ず定期的に検診を受けてもらいたいと思います」

《子宮頸がんの症状》
【前がん状態やステージ0期】
・無症状のケースがほとんど
【進行してから現れる症状】
・月経時以外の不正出血
・性交時の出血
・おりものが茶褐色になる
・下腹部痛(子宮の収縮による)
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