あなたの健康はお金で買えますか・・・? ペインクリニック女医が考えるひどい肩こりの治し方
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ペインクリニック女医が考えるひどい肩こりの治し方

ひどい肩こりに悩まれている方は、自己流の対処方法をいろいろ試してきたことでしょう。

肩こり体操、マッサージ、整体、ヨガ、岩盤浴、枕探しからハリ治療まで、「とにかく良いといわれることはやっている。でも、なかなかスッキリしない。ひどい肩こりを治す方法はないものか?」と、迷われているのではないでしょうか?

今回は、年間1万人以上の肩こり患者さんを診ているペインクリニックの女医が考える、ひどい肩こりを治す方法についてお話します。

ひどい肩こりの定義
通常の肩こりではない、ひどい肩こりには3つの定義があります。

1. 肩こりに悩まされている期間が長い
2. 肩こりに痛みを伴う、つらい肩こりであること
3. マッサージ、枕、ヨガなど、いろいろ試したがよくならない肩こり

です。それでは、3つの状態について、詳しくご説明しましょう。

1. 肩こりに悩まされている期間が長い
たとえば小学校のころから肩こりである、肩こりに悩んできた期間が長く、すっきりした日がない状態が、何年も続いている方です。肩こりに悩んだ年数が長いということは、他の原因も絡み合っている可能性が高いもの。

悩みによって、肩こりを超えて全身症状や不安、不眠など心にまで影響を及ぼしている場合もあります。肩こり症状を悪化させるストレスの原因対策や生活習慣の改善など、心と体のアプローチが必要になります。

2. 肩こりに痛みを伴う、つらい肩こりであること肩のハリだけではなく、筋肉が盛り上がってジンジン痛いとか、 毎日続かなくとも、1回の痛みが強ければ、肩こりの悩みは深いものです。

ひどい肩こり=1回の肩こりの重症度×悩んだ年数
で決まります。

肩こりに悩んだ時間が長ければ長いほど、ひどい肩こりになるのですが、たとえ期間は短くても、痛みを伴う肩こりなら、 不快な情報として神経に組み込まれていきます。やがて自律神経まで影響を残すようになって、ひどい肩こりがクセになります。

3.マッサージ、枕、ヨガなど、いろいろ試したがよくならない肩こり ひどい肩こりを治す方法、肩こり解消法、枕、肩こりの原因

他の方が、これで肩こりを解消した、という方法はあらかた試したが、これといった効果を感じない場合。努力したのに期待した治療効果が出ない場合、あなたはどう思いますか?

「アレもダメだった。これも試したけど効いた気がしない。やっぱり私には合わない。」そう思われるのではないでしょうか?

「いろいろ試したけど、肩こりが治らなかった」という記憶が積み重なってくると、「私の肩こりは治らない」という失望感だけが残ることに。

やがて、肩こりが治ることを期待しなくなり、治療する前から「やっぱりダメなんじゃないだろうか?」と想像する悪い連鎖が出来上がり、ますます治療に抵抗する肩こりが出来上がっていくのです。

ひどい肩こりの原因
ひどい肩こりの原因は、3つ挙げられます。

1. 筋肉・骨格性肩こり
2. 神経性肩こり
3. 心因性肩こり

1. 筋肉・骨格性肩こり
骨や筋肉が弱り、骨格の変化が原因でおこる肩こりです。 医学的には、頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、むち打ち症、ストレートネック、五十肩などが代表的でしょう。

 長年の変化が原因となるので、中高年の肩こりの原因の多くがこれに相当します。筋肉骨格性の肩こりでは、長年、神経も肩こりを認識して記憶しています。そのため肩こりのクセが強く、お天気やちょっとした姿勢の悪さでも ひどい肩こりを感じるように神経が敏感になっています。

2. 神経性肩こり

ひどい肩こりの時に、頭痛を伴う場合があります。これが神経性肩こりの原因の1つ、片頭痛に伴う肩こりです。 「肩こりから頭痛が起こる」と感じる方は、このタイプかもしれません。 

片頭痛の原因となる神経は、脳から伸びる三叉神経です。三叉神経は首の神経とつながっていて、三叉神経が興奮して片頭痛を起こす時には、頭部や目の奥に向かって興奮が伝わる情報経路と首から方に向かって情報が伝わる経路、この2つが興奮します。

三叉神経から頭に向かう情報より先に首の神経の興奮が起こり、頭痛より前に肩こりを感じます。すなわち肩こりは、片頭痛が起こる前の予兆の1つです。

神経性肩こりは発症が早く、小学校から感じる肩こりの場合、神経性肩こりの可能性があります。頭痛より先に肩がこるので、首が悪いのではないだろうか?と考えて整形外科を受診される方も多いようです。

しかし、いくら首を引っ張っても、電気を当てても、原因が脳神経なので、肩こりも改善しませんし、もちろん頭痛も治まりません。そこで、「やはり治らないんだ」と絶望して、痛み止めでごまかす生活に戻ってしまうのが、このパターンの肩こりです。

また、生まれつき神経の興奮性が高く、 まぶしい光や人ごみが苦手、乗り物に酔いやすい、においに敏感、勘がいい、生理のイライラや落ち込みが人より強い、若いときから肩こりがある、このような特徴をもつ方が多いようです。

日本人男性の5%、女性の14%はこの体質です。子供のころから肩こりがある、とお悩みの場合、この体質にあった治療が必要でしょう。 

具体的には、 規則正しい生活を送る、ホコリっぽい場所に行かない、 サングラスをかける、人ごみを避ける、寝ダメをしない、朝食をきっちりとる、タバコや酒を控える、人に合わせない、長風呂は避ける、激しい運動を避ける、などがあげられます。

神経性肩こりの場合、肩こりが起こったからどうする?ではなく、自分に合った生活習慣を選んでいくことで、肩こりを起こしにくい体質に改善することが大切です。早く治すには、やはり片頭痛専門の予防薬や治療薬を飲むことをオススメします。

片頭痛は、脳梗塞の倍率が、片頭痛がない人に比べて 7~25倍です。脳出血、認知症の発症リスクも高く、ほうっておいていい病気ではありません。

3. 心因性肩こり
別名、ストレス性肩こりです。ストレスの原因自体を取り除くことが最も重要!と言われながら、それが一番難しいからひどい肩こりになっています。

「親の介護がストレスの原因だ」と、ご自身が認識している場合はどうでしょうか?また、職場の人間関係が原因ならどうでしょうか?ストレスになるからといって、介護を放棄できるでしょうか?

上司や仲間との折り合いが簡単につくとも思えませんよね。これらが、症状の長期化と重症化を招いているとわかっていても、ストレスの原因そのものは、取り除きにくいのが現実です。

それでは、肩こりの原因となるストレスがあっても、肩こりを治す方法はあるのでしょうか?

それは、自分自身の考えクセ、思考パターンを地道に変えていくしかありません。ストレスの原因は、なかなか解消しにくいでしょう。しかし、他人に治してもらうことに期待するのではなく、本気で自分で治すなら、自分の肩こりの感じ方を変えることに取り組んでみませんか?

今を一所懸命生きている自分を認めて、先が見えない不安に押しつぶされる前に、「こんなに頑張っている。できてるじゃない!」と自分をほめてみましょう。

それでも最初は、「誰にも認めてもらえない。耐えるばかり。」と落ち込むことがあるかもしれません。でも、まずはただ独り、あなた自身があなたを認められる存在であることに気づいてください。自分を大切にしていつくしんでください。

それでもダメなら。「やってらんないのよ~~~!」と大声を出してみること。

声を出す→耳で聞く→脳に伝わる

この脳の刺激から、やがて自己治癒能力が導かれるはずです。

ひどい肩こりを治す方法は、まずは自分の原因を知り、的確な治療を受けることです。自分で治すストレッチ方法は、筋肉骨格性肩こりには効果的ですが、神経性や心因性には効果が不十分です。枕も、ヨガも完璧ではありません。まずは、自分に合ったさまざまな対策を地道に積み重ねてみましょう。

いろいろな対策を組み合わせてみて、自分にあった方法を宝探ししてみる、くらいの気持ちで、ひどい肩こりに取り組んでみましょう。

ペインクリニックの肩こり外来

ペインクリニックの肩こり外来では、正しい診断をつけるために肩こりの詳しい問診とエックス線検査などの検査を行います。そして、肩こり治療として、

1. ブロック注射
2. 点滴治療
3. 内服治療
4. 理学療法
5. 心理療法

などを組み合わせて行います。

肩こり外来を受診される方は、いろいろ試したけど肩こりが治らないタイプの、ひどい肩こりに悩まれる方が大半です。ですから肩こり外来では、体質に合ったいろいろな治療方法が求められます。

ペインクリニックの肩こり外来で行われるブロック注射治療は、痛みを訴え肩こりの原因となる神経の情報を断ち切る働きがあります。

ブロック注射治療は、痛みで興奮した神経を緊張状態からリラックスした状態へと導き、肩や首の血の巡りを良くして筋肉をほぐし、マッサージでは届かない深部のコリまでほぐします。肩こりをあきらめる前に、一度、試してみられてはいかがでしょうか?

このように、ひどい肩こりを治す方法は、一筋縄ではうまくいきません。肩こりを記憶した神経や筋肉を解きほぐし、根気よく改善していくことが大切です。
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