あなたの健康はお金で買えますか・・・? 【日本の名医】肝臓がん治療ナノナイフで挑む 血管、神経傷つけず細胞だけを殺す★東京医科大学・消化器内科主任教授 森安史典さん(63)
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【日本の名医】肝臓がん治療ナノナイフで挑む 血管、神経傷つけず細胞だけを殺す★東京医科大学・消化器内科主任教授 森安史典さん(63)

そこに病気が発生しても、なかなか症状を現わすことがないことから「沈黙の臓器」の異名を持つ肝臓。病気の発見、治療の双方において、難度の高い臓器の一つだ。

 東京医科大学消化器内科主任教授を務める森安史典医師は、この肝臓疾患の診断と治療の双方で数多くの功績をあげ、今も最先端の医療技術の導入と普及に力を入れる消化器内科医だ。

 「見つけにくい病気を早期で発見し、治療までトータルで診ることができるのが肝臓治療医の醍醐(だいご)味」と語る森安医師。日本で初めての肝臓造影超音波検査に携わるなど、肝臓病治療の第一人者として高い知名度を誇る。

 そんな森安医師が今、手がけている最先端の治療技術がある。「ナノナイフ(IRE)」と呼ばれる低侵襲のがん治療法だ。

 「従来はラジオ波焼灼(しょうしゃく)術という治療法が一般的でした。がん組織に電極を2本刺し、その間にラジオ波を流すことで、がんを焼く治療法ですが、IREはそれを高度に進化させたもの」と森安医師。その仕組みはこうだ。

 がん組織に3-4本の電極を刺し、この間で3000ボルトの高電圧を流すことで、がん細胞に1ナノメートル(10万分の1ミリメートル)の穴を開け、これによってがん細胞を死滅させる治療法。従来のように「焼く」わけではないので、血管や神経にはダメージが及ばない。細胞だけを殺していく。

 すでに欧米では導入されているが、日本では森安医師らの東京医大のチームが第1号。今年2月、先進医療を視野に入れた臨床試験をスタートさせている。

 「肝臓だけでなく、将来的には膵(すい)がんなどにも適用範囲が広がる可能性がある」と語る森安医師。

 「未来の肝がん治療」への取り組みが今、西新宿で始まっている。 

 ■森安史典(もりやす・ふみのり) 1950年、広島県生まれ。75年、京都大学医学部卒業。倉敷中央病院、天理よろづ相談所病院、京大医学部附属病院に勤務を経て、87年、米国エール大学で共同研究。96年、京大助教授。2000年より現職。肝臓学会肝臓専門医試験委員、同生涯教育委員、科学研究費委員会専門委員他。医学博士。趣味はゴルフ。
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