【日本の名医】「白い奥歯」で爽やか笑顔を セラミックより安価な歯冠を臨床導入★大谷歯科クリニック院長 大谷一紀さん(40)
大学時代はアメリカンフットボールの選手。大学病院で研鑽(けんさん)を積んだのち、現在、上野(下谷)と青山のクリニックを行き来して、歯科診療の最前線で活躍する。
4代続いた歯科医師家系の長男として、最先端の歯科医療の研究と臨床応用に余念がない。
「忙しいサラリーマンの患者さんも多いので、少ない回数でより良い治療を実践したかった。歯科医がほんの少し工夫するだけで、それは可能ですから」
そう言って笑う口元からのぞく歯は、当然のことながら真っ白。
大谷一紀院長が現在、取り組んでいるのが、新しい形態の「奥歯のかぶせ物」の臨床導入だ。
従来、奥歯の虫歯治療で“かぶせ物”の必要が生じた時は、健康保険が適用されるのは金属のクラウン、つまり銀歯か金歯。白いセラミックの歯を入れるとなると、保険外で10万円程度の出費を覚悟しなければならなかった。
「その中間に位置するかぶせ物が欲しかったんです」と語る大谷院長。
自身が開発に携わって出来上がったのが「ダイレクトクラウン」と呼ばれるセラミックとレジン(樹脂)のハイブリッド素材を使った“白いクラウン”。柔らかい素材をその場で形成し、LEDライトを当てることで硬化させる。従来の補綴(ほてつ)と違って、一度の治療で完結するのが最大のメリットだ。
「4年前に研修で渡米した時に初めて見ました。価格はセラミックの5分の1程度なので、患者さんの経済的負担は小さくて済む。自由診療の敷居を低くする技術だと思います」
価格は医療機関ごとに多少の差はあるが、大谷医師のクリニックでは、1本2万8000円。これで笑った時に口元に見える銀歯の輝きを気にしなくて済むなら、決して高くはない。
「銀歯からダイレクトクラウンへの交換を希望する人は多い。50代男性で、上下左右8本をまとめてこれに代えた人もいます」(大谷院長)
人前でさわやかな笑顔を見せられるか否かで、ビジネスの成果は大きく左右される。大谷院長の挑戦は、日本のビジネスマンにとって人ごとではないのだ。
■大谷一紀(おおたに・かずのり) 1973年、東京都生まれ。
97年、日本大学歯学部卒業。同大歯科補綴学第III講座入局。2000年より大谷歯科クリニックに勤務。11年より理事長。現在、東京都港区の青山ホワイテリアデンタルクリニック副院長を兼務。日本歯科補綴学会専門医、エステティック・エクスプローラーズ会長、日本顎咬合学会認定医。歯学博士。趣味は渓流釣りと自転車。
4代続いた歯科医師家系の長男として、最先端の歯科医療の研究と臨床応用に余念がない。
「忙しいサラリーマンの患者さんも多いので、少ない回数でより良い治療を実践したかった。歯科医がほんの少し工夫するだけで、それは可能ですから」
そう言って笑う口元からのぞく歯は、当然のことながら真っ白。
大谷一紀院長が現在、取り組んでいるのが、新しい形態の「奥歯のかぶせ物」の臨床導入だ。
従来、奥歯の虫歯治療で“かぶせ物”の必要が生じた時は、健康保険が適用されるのは金属のクラウン、つまり銀歯か金歯。白いセラミックの歯を入れるとなると、保険外で10万円程度の出費を覚悟しなければならなかった。
「その中間に位置するかぶせ物が欲しかったんです」と語る大谷院長。
自身が開発に携わって出来上がったのが「ダイレクトクラウン」と呼ばれるセラミックとレジン(樹脂)のハイブリッド素材を使った“白いクラウン”。柔らかい素材をその場で形成し、LEDライトを当てることで硬化させる。従来の補綴(ほてつ)と違って、一度の治療で完結するのが最大のメリットだ。
「4年前に研修で渡米した時に初めて見ました。価格はセラミックの5分の1程度なので、患者さんの経済的負担は小さくて済む。自由診療の敷居を低くする技術だと思います」
価格は医療機関ごとに多少の差はあるが、大谷医師のクリニックでは、1本2万8000円。これで笑った時に口元に見える銀歯の輝きを気にしなくて済むなら、決して高くはない。
「銀歯からダイレクトクラウンへの交換を希望する人は多い。50代男性で、上下左右8本をまとめてこれに代えた人もいます」(大谷院長)
人前でさわやかな笑顔を見せられるか否かで、ビジネスの成果は大きく左右される。大谷院長の挑戦は、日本のビジネスマンにとって人ごとではないのだ。
■大谷一紀(おおたに・かずのり) 1973年、東京都生まれ。
97年、日本大学歯学部卒業。同大歯科補綴学第III講座入局。2000年より大谷歯科クリニックに勤務。11年より理事長。現在、東京都港区の青山ホワイテリアデンタルクリニック副院長を兼務。日本歯科補綴学会専門医、エステティック・エクスプローラーズ会長、日本顎咬合学会認定医。歯学博士。趣味は渓流釣りと自転車。
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