あなたの健康はお金で買えますか・・・? 「健康食品」高額商品は要注意 不調感じたら摂取中止を
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「健康食品」高額商品は要注意 不調感じたら摂取中止を

健康になりたいと思って利用した健康食品で健康被害に-。日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会(東京都目黒区、NACS)が今月実施した、健康食品に関する電話相談に寄せられた事例の一つだ。

健康食品はあくまで食品の一つだが、専門家は利用で体調不調を感じたら直ちに摂取を中止するよう呼び掛けている。(平沢裕子)

 ◆医薬品と混同も

 電話相談は2日間にわたり、東京と大阪で実施され、計110件の相談が寄せられた。60、70代の高齢者からの相談が多く、NACS副会長の青山理恵子さんは「自分が利用している健康食品が大丈夫なのか不安に思って相談を寄せられた方が多い。

腰痛など高齢者の持病は医者に診てもらってもすっきり治るというものではなく、それで健康食品に頼っている状況もあるようだ」と話す。

 相談を見ると、健康食品に医薬品と同等、またはそれ以上の効果を期待している人が少なくなかった。

 肝炎治療のため医師からステロイド剤を処方されていた千葉県の60代女性はステロイド剤を少しでも減らそうと、「肝臓に効く野草」との広告が女性誌に掲載されていた錠剤(1瓶270錠で4瓶約4万円)の健康食品を利用。当初は体調が良くなったように感じた。

しかし、3カ月ぐらいして肝機能が悪化し、現在は以前の3倍のステロイド剤を使わなければならなくなったという。

 このほか、関節症の緩和に良いと自己判断して液体カルシウムを飲んだら舌がしびれるようになった▽病院での持病の薬で生じた足のしびれを治そうと健康食品を飲んだら足に発疹が出た▽膝が痛むので広告で見た健康食品を購入-など、ちょっとした痛みやしびれなどの症状を医師に相談するのでなく、健康食品で自分で治そうとする様子がうかがえた。

 健康食品を利用した後で起きた健康被害の症状が健康食品によるものかどうかは分からない。ただ、健康食品でも錠剤やカプセル、粉末の形状のものは特定の成分が過剰に濃縮したり未承認医薬品が含有したりするものがあり、思わぬ健康被害が発生する場合があるため、注意が必要だ。

 ◆利用状況などメモに

 健康食品には、国がその「健康の保持増進効果」を確認した特定保健用食品(トクホ)や栄養機能食品などがある。

 しかし、これらの食品とそうでない健康食品との違いが分かっていない人も多かった。トクホの広告では「コレステロールを下げる」などの表現があり、この文言から薬と同じような効果があると思っている人が多くいた。

 「高い製品を買わされた」「返品に応じない」など高額製品を購入したことによる経済的被害の訴えも多く寄せられた。

 国立健康・栄養研究所の梅垣敬三・情報センター長は「医師に内緒で健康食品を利用し、健康被害に遭った事例をよく聞く。通院している人は医師に利用を伝えるとともに、製品名、摂取量、体調など利用状況をメモしておくといい。発疹が出るなど体調の不調が出たときは直ちに摂取を中止してほしい」とアドバイスする。

 NACSは今年中に報告書をまとめ、来年1月にも関係省庁や業界団体に被害軽減のための提言を行う。

 ■高額商品は要注意

 健康食品は食品名に法的定義がなく、さまざまな形態や品質の製品が流通している。価格も数百円から数万円まで幅があり、消費者の中には「高い方が効果がある」と思っている人が少なくない。

NACSの電話相談では、こうした消費者心理につけ込み、有効性の根拠のない商品を高額な値段で売り付ける業者の姿も浮き彫りになった。

 適正な製品とそうでない製品を消費者が見分けるのは難しいが、「錠剤やカプセル、粉末の形状で何万円もするものは疑ってもいい」(梅垣センター長)。


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