あなたの健康はお金で買えますか・・・? 【日本の名医】足の機能を回復させる血管外科治療 二次救急医療機関として地域に貢献 東京都保健医療公社大久保病院 外科部長・菅野範英さん
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【日本の名医】足の機能を回復させる血管外科治療 二次救急医療機関として地域に貢献 東京都保健医療公社大久保病院 外科部長・菅野範英さん

新宿・歌舞伎町。西武新宿駅のすぐそばにある公益財団法人東京都保健医療公社大久保病院は、長く「都立大久保病院」として親しまれてきた基幹病院。2012年に現在の名称に生まれ変わった後も、304の病床を持ち、二次救急医療機関として地域医療に貢献している。

 外科部長を務める菅野範英医師の専門は「血管外科」。といっても、冠動脈バイパス手術のような循環器系の血管ではなく、バスキュラーアクセス(人工透析の血管の出入り口)のトラブルや、閉塞(へいそく)性動脈硬化症から生じる足の壊疽(えそ)に対する血管バイパス手術などを得意とする。

 「生活習慣病、特に動脈硬化が進行していると血管が石灰化していることもある。そんなケースでの手術には、やはり経験が生きてきます」と菅野医師。

 心臓血管の手術と違って、足の手術は対象とする血管が長く、心臓の手術とは異なるノウハウが必要となる。

 「壊疽になりかかっていても、あるいはすでに壊疽が始まっていても、手術によって足の機能を維持、回復させることは可能」

 そう自信を見せる菅野医師の元には、近隣の医療機関からの紹介はもちろん、患者自身が噂を聞きつけて受診することも珍しくない。

 消化器外科出身の菅野医師は、大学の医局時代は、がんに浸潤された血管を切ってつなぐ手術で腕を磨いていた。その技術は今も高く評価され、国内有数のがん治療専門病院で行われるがんの手術で、血行再建術のサポートに駆り出されている。

 「大久保病院は、診療科間の壁がない点が最大の売りかも」と笑う菅野医師。医局の、医師の間の「風通しのよさ」は療養環境を高め、患者にとっての大きなメリットに直結する。

 環境と技術に秀でた血管外科治療が、日本最大の歓楽街で繰り広げられているのだ。 (長田昭二)

 ■菅野範英(すがの・のりひで) 1961年、北海道小樽市生まれ。86年、東京医科歯科大学医学部を卒業し、同大第一外科(当時)に入局。同大医学部附属病院、日産厚生会玉川病院、土浦協同病院勤務などを経て、2011年より現職。日本外科学会認定指導医・専門医、日本心臓血管外科学会認定機構修練指導医・専門医、日本脈管学会専門医。医学博士。趣味はウエートトレーニング、水泳。
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