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【女医ドル】東京都の島の病院で出産できるのは2つだけ 警視庁ヘリで搬送できる日を夢見て


かつて「Dr.コトー診療所」という大好きなフジテレビのドラマがありました。沖縄県にあるとされる架空の志木那島が舞台で、離島医療や人間関係が実に感動的に描かれていました。

 中でも、自分のために島で懸命に働く父親の姿を見た剛洋(たけひろ)くんが、お小遣いをためてお父さんにタオルをプレゼントし、剛洋くんが島を去る際、父親役の時任三郎さんがいつも通り汗水垂らして働くその首に180円の値札がついたタオルが巻かれていた場面に号泣しました。

 別の回では、吉岡秀隆さん演じるコトー先生に命を預けた末期がんのおじいさんが結局助からず、先生は無力感に襲われた。

でも、おじいさんは死期を察していて、島で看取られたことに感謝の念をこめて、スイカとわらじ作りが唯一の自慢だったという手紙とわらじを残していました。コトー先生がそのわらじをはいてまた働き出す姿にも号泣しました。

 このドラマは医療や人間関係の原点だと感じます。今でも多数の人が続編をと願っているのではないかと思います。

 東京都には小笠原諸島を除いて9つの有人島があります。しかし、島の病院で出産できるのは、伊豆大島と八丈島の2つだけです。その他の島の妊婦さんは、何時間もかけて船で健診に通い、妊娠10カ月近くなると本土もしくは分娩(ぶんべん)ができる島に移動を余儀なくされます。

 妊娠経過が最初から最後まで順調であればまだ良いのですが、途中で何らかの症状が出て緊急の診察を要する場合は、東京消防庁もしくは自衛隊のヘリで、立川飛行場や東京ヘリポートに搬送され、最寄りの救急病院に受診となります。

 東京警察病院にも伊豆諸島から分娩にみえる妊婦さんがいらっしゃいます。その方々のためにも、いつか警視庁のヘリに乗って、警察病院屋上のヘリポートに患者さんを搬送できる日が来ないだろうかと夢みています。

 ■濱井葉子(はまい・ようこ) 産婦人科医。医学博士。三重県出身。三重大学医学部卒業。東京大学産科婦人科学教室にて研修後、同大学院修了。現在は東京警察病院産婦人科副部長。協力・カロスエンターテイメント。
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