【日本の病院の実力】山王病院 高級感あふれる施設で高度な専門医療を提供
国内にはさまざまな医療施設がある。優れた専門性を追求しつつ、アメニティーも充実し、受診者の心を和ませながら医療を提供する施設も増えてきた。
ホテル並みのエントランスホールや設備、サービスなどを備えた高級感にあふれ、プライベート・ホスピタルとも呼ばれる。
その先駆的な存在として知られるのが山王病院。1937年の開院以来、「お産の山王病院」と称されて産婦人科のイメージが強かったが、2000年に現在の場所に新築移転後は、全科をバランスよくそろえて、
総合的な診療を行うほか、呼吸器センターや脳神経外科、東京ボイスセンターなどで、専門性の高い診療を行っている。
「確かに今でも産婦人科系の医療に定評を得ています。しかし、当院は地下鉄の青山一丁目駅と乃木坂駅の間に位置し、ビジネスマンの方々も多い地域にあります。
ニーズに合わせた医療を提供するため、2000年以降、総合的な医療を提供すべく進化しているのです」と、弥永和義事務部長(60)は説明する。
現在、13の診療科と4つのセンターを設置し、ベッド75床と診察室40室に対し、常勤医師70数人、非常勤医師60人が、日々の外来患者900人前後の診療に当たっていると言う。ベ
ッド数や患者数と比べて、医師の数が多いのも特徴だ。
不妊治療などを行うリプロダクション・婦人科内視鏡治療センターには、その技術を学ぼうと海外の医師たちも見学に集まる。病院の場所柄、患者も外国人がいるため、英語の堪能なスタッフが常勤しているのも、山王病院ならでは。
「総合的な医療を提供するには、今の建物では手狭になってきました。そこで、隣の土地約400坪に、来年11月完成予定で増築を行うことにしました。
最先端のロボット手術設備などを配置できる手術室や、小児の集中治療室などを完備し、高度な医療の提供だけでなく、待ち時間の短縮などより良い医療の提供を目指します」(弥永部長)
現在の建物は免震構造の地上7階建て。また、1階のホールは7階までの吹き抜けで、中央には世界でも数少ないベーゼンドルファーのグランドピアノがある。
木目調の壁や、ゆったりとしたソファに腰掛けて、月に1~2回行われる無料のコンサートに耳を傾けていると、病院にいることを忘れてしまいそうな気分に。
加えて入院は個室が中心。食事は有田焼の器で配膳(はいぜん)される。年始には、入院患者に干支を描いた有田焼の器をプレゼントするサービスもあると言う。
この高級感を新しく増築する建物でも踏襲しつつ、高度医療の提供を目指す。
「青山一丁目駅前には、人間ドックや人工透析、婦人科疾患などに対応するグループ施設の山王メディカルセンターがあります。
今後も連携しながら、これまで以上に総合的に充実した医療をご提供することで、より多くの方々に愛される病院になることが目標です」と弥永部長。
プライベート・ホスピタルの新たなページを開くため、さらに力を注ぐ。
<データ>2012年度実績
・外来患者数1日平均811人 ・入院患者数3642人
・手術総数1649件 ・病院病床数75床
〔住所〕〒107-0052 東京都港区赤坂8の10の16
(電)03・3402・3151
ホテル並みのエントランスホールや設備、サービスなどを備えた高級感にあふれ、プライベート・ホスピタルとも呼ばれる。
その先駆的な存在として知られるのが山王病院。1937年の開院以来、「お産の山王病院」と称されて産婦人科のイメージが強かったが、2000年に現在の場所に新築移転後は、全科をバランスよくそろえて、
総合的な診療を行うほか、呼吸器センターや脳神経外科、東京ボイスセンターなどで、専門性の高い診療を行っている。
「確かに今でも産婦人科系の医療に定評を得ています。しかし、当院は地下鉄の青山一丁目駅と乃木坂駅の間に位置し、ビジネスマンの方々も多い地域にあります。
ニーズに合わせた医療を提供するため、2000年以降、総合的な医療を提供すべく進化しているのです」と、弥永和義事務部長(60)は説明する。
現在、13の診療科と4つのセンターを設置し、ベッド75床と診察室40室に対し、常勤医師70数人、非常勤医師60人が、日々の外来患者900人前後の診療に当たっていると言う。ベ
ッド数や患者数と比べて、医師の数が多いのも特徴だ。
不妊治療などを行うリプロダクション・婦人科内視鏡治療センターには、その技術を学ぼうと海外の医師たちも見学に集まる。病院の場所柄、患者も外国人がいるため、英語の堪能なスタッフが常勤しているのも、山王病院ならでは。
「総合的な医療を提供するには、今の建物では手狭になってきました。そこで、隣の土地約400坪に、来年11月完成予定で増築を行うことにしました。
最先端のロボット手術設備などを配置できる手術室や、小児の集中治療室などを完備し、高度な医療の提供だけでなく、待ち時間の短縮などより良い医療の提供を目指します」(弥永部長)
現在の建物は免震構造の地上7階建て。また、1階のホールは7階までの吹き抜けで、中央には世界でも数少ないベーゼンドルファーのグランドピアノがある。
木目調の壁や、ゆったりとしたソファに腰掛けて、月に1~2回行われる無料のコンサートに耳を傾けていると、病院にいることを忘れてしまいそうな気分に。
加えて入院は個室が中心。食事は有田焼の器で配膳(はいぜん)される。年始には、入院患者に干支を描いた有田焼の器をプレゼントするサービスもあると言う。
この高級感を新しく増築する建物でも踏襲しつつ、高度医療の提供を目指す。
「青山一丁目駅前には、人間ドックや人工透析、婦人科疾患などに対応するグループ施設の山王メディカルセンターがあります。
今後も連携しながら、これまで以上に総合的に充実した医療をご提供することで、より多くの方々に愛される病院になることが目標です」と弥永部長。
プライベート・ホスピタルの新たなページを開くため、さらに力を注ぐ。
<データ>2012年度実績
・外来患者数1日平均811人 ・入院患者数3642人
・手術総数1649件 ・病院病床数75床
〔住所〕〒107-0052 東京都港区赤坂8の10の16
(電)03・3402・3151