あなたの健康はお金で買えますか・・・? 【日本の病院の実力】NTT東日本関東病院ペインクリニック科 「痛み」の最先端治療を導入
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【日本の病院の実力】NTT東日本関東病院ペインクリニック科 「痛み」の最先端治療を導入

一般的に同じ姿勢の長時間労働により、腰や肩などに痛みを感じることはあるだろう。

ひと晩、休んで消えればいいが、日に日に痛みは増幅され、作業効率が落ちるだけでなく、眠れない、食欲がないなど、別の症状にも結びつくのは珍しいことではない。

 高齢者の場合は、長期的な痛みで行動範囲が狭まると、筋力や体力がますます衰え、寝たきりにもつながる。

ただし、痛みの原因は、椎間板ヘルニアのように骨の変性に関わるものだけでなく、関節リウマチ、三叉(さんさ)神経痛、帯状疱疹(ほうしん)などの病気も山ほどある。

 その原因を解明し、症状を劇的に緩和する治療は、近年、大きく変化した。単に鎮痛剤を投与したかつての治療から、神経へ局所的にアプローチすることで、長期的に痛みをコントロールすることが可能だ。そのアプローチ法もさまざま。

 そんな痛みの最先端治療を導入し、国内のセンター的な役割を果たしているのが、NTT東日本関東病院ペインクリニック科。

病状に合わせた薬剤や治療法の種類が豊富で、神経の痛みの信号を熱によって断つ高周波熱凝固法、神経の変性を防ぐため42度以下の温度の高周波によるパルス療法などを数多く実施している(治療器具)。

治療法はここで挙げきれないほど多い。

 「痛みは、例えば視力検査のように、点数化した客観的な評価は難しい。同じ原因の痛みでも、感じ方には個人差がある。また、痛みの陰に重篤な病気が潜む場合もあります。

そのため、多くの患者さんは痛みに対して不安を感じ、不安が痛みを増幅させる。それを払拭するには、原因をしっかりと診断し、痛みを取り除くことが不可欠。その方法をたくさんそろえているのです」

 こう話す同科の安部洋一郎部長(52)は、痛み治療のスペシャリスト。高校時代バレーボール部で手首を痛めたとき、神経ブロックの治療で痛みが瞬時に消えたことに驚き、医学部時にペインクリニック科の道を目指したと言う。

痛みに対する不安も、治るときの喜びも自ら体験しているだけに、最先端の診断と治療には人一倍、情熱を注ぐ。

 「1回の治療で痛みが消えて、治ってしまう患者さんもいます。

あるいは、痛みが軽減したことで、リハビリなどの別の治療に積極的になる方もいます。自身も治療に参加することで、高齢の方でも、日常生活が大きく改善するケースは多いのです」(安部部長)

 昨年6月、新たに「RACZカテーテル」治療を開始した。背骨の後ろにある神経と周りの組織の間の癒着(ゆちゃく)をはがし、神経の圧迫を取ることで、難治性の痛みを軽減する治療法だ。

 「痛みには個人差があるので治療のさじ加減が難しく、若いドクターの教育にも時間がかかります。臨床を行う一方で、より多くの医師も育てたい」と安部部長。痛みを取る治療をよりいっそう、普及させるため、この道の最先端医療を開拓中だ。 

 <データ>2012年度実績
 ・外来ブロック件数計3万6168件
 ・X線透視下神経ブロック2534件
 ・病院病床数665床

 〔住所〕〒141-8625 
東京都品川区東五反田5の9の22
 (電)03・3448・6031
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