【日本の名医】高精度の腹腔鏡手術 国内トップクラスの実績★大阪市立総合医療センター 肝胆膵外科副部長 金沢景繁さん(48)
今回紹介する金沢景繁(あきしげ)医師は、肝臓移植と腹腔鏡下肝切除術の分野で知られる消化器外科医。
「移植医療に興味があり、心臓外科と肝臓外科のどちらに進むかで悩んだ末に肝臓外科へ。心臓外科も肝臓外科も、一般消化器外科と比べて手術時間も長く、いい意味での“ねちっこさ”が求められる分野です」
この「ねちっこさ」は、もう一つの得意技術である腹腔鏡手術において、特に重要になるという。
「患者のメリットをつねに考え、腹腔鏡でどこまで安全にできるか-を慎重に判断しながら手術を進めていくことが、新しい医療技術の健全な普及には不可欠です」
また腹腔鏡手術は多くの最先端の手術機器を使用しながら進められる。
「大切なのはチームワーク。外科医の他、麻酔科医や看護師、臨床工学士との連携を強めることで、安全で質の高い腹腔鏡手術が実現する」
「安全性」には強いこだわりがある。腹腔鏡手術の途中で安全面に黄色信号がともった時を想定し、事前に小切開や開腹手術への移行を視野に入れた作戦を立てておく。
「移植手術も腹腔鏡下手術も、経験と技術同様、慎重さが求められるし、努力しただけ患者の喜びも大きくなる。困難への挑戦が、大きな達成感をもたらしてくれる、やりがいのある仕事です」
こうした実績と診療姿勢の評価は高く、腹腔鏡下肝切除術を希望する患者が西日本全域から紹介されて来る。同院で行われる年間120例ほどの肝切除術のうち、約7割が完全腹腔鏡下術。国内トップクラスの数字だ。
腹腔鏡手術に対する強い信念を持ちながら、それを感じさせない柔和な笑顔が、患者に大きな安心感を与える。「安全」と「安心」が、患者と医師の心をつないでいる。
■金沢景繁(かなざわ・あきしげ) 1991年、大阪市立大学医学部卒業。同大学院修了。第二外科に入局し関連病院に勤務後、京都大学医学部移植外科に6カ月間派遣。2000年、大阪市大に戻り、同大として1例目の生体肝移植を担当する。04年より、大阪市立総合医療センターに移り現職。医学博士。趣味はマラソン。
「移植医療に興味があり、心臓外科と肝臓外科のどちらに進むかで悩んだ末に肝臓外科へ。心臓外科も肝臓外科も、一般消化器外科と比べて手術時間も長く、いい意味での“ねちっこさ”が求められる分野です」
この「ねちっこさ」は、もう一つの得意技術である腹腔鏡手術において、特に重要になるという。
「患者のメリットをつねに考え、腹腔鏡でどこまで安全にできるか-を慎重に判断しながら手術を進めていくことが、新しい医療技術の健全な普及には不可欠です」
また腹腔鏡手術は多くの最先端の手術機器を使用しながら進められる。
「大切なのはチームワーク。外科医の他、麻酔科医や看護師、臨床工学士との連携を強めることで、安全で質の高い腹腔鏡手術が実現する」
「安全性」には強いこだわりがある。腹腔鏡手術の途中で安全面に黄色信号がともった時を想定し、事前に小切開や開腹手術への移行を視野に入れた作戦を立てておく。
「移植手術も腹腔鏡下手術も、経験と技術同様、慎重さが求められるし、努力しただけ患者の喜びも大きくなる。困難への挑戦が、大きな達成感をもたらしてくれる、やりがいのある仕事です」
こうした実績と診療姿勢の評価は高く、腹腔鏡下肝切除術を希望する患者が西日本全域から紹介されて来る。同院で行われる年間120例ほどの肝切除術のうち、約7割が完全腹腔鏡下術。国内トップクラスの数字だ。
腹腔鏡手術に対する強い信念を持ちながら、それを感じさせない柔和な笑顔が、患者に大きな安心感を与える。「安全」と「安心」が、患者と医師の心をつないでいる。
■金沢景繁(かなざわ・あきしげ) 1991年、大阪市立大学医学部卒業。同大学院修了。第二外科に入局し関連病院に勤務後、京都大学医学部移植外科に6カ月間派遣。2000年、大阪市大に戻り、同大として1例目の生体肝移植を担当する。04年より、大阪市立総合医療センターに移り現職。医学博士。趣味はマラソン。
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