あなたの健康はお金で買えますか・・・? 注意したい再発リスク…「統合失調症再発の前兆」を見抜くには
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注意したい再発リスク…「統合失調症再発の前兆」を見抜くには 

◆統合失調症の再発リスク……場合によっては数回再発するケースも

精神疾患は一般に再発が少なくありません。代表的な精神疾患の一つである統合失調症の場合も、20代、30代での初発の後、1回あるいは複数回再発をしてしまうことが少なくありません。

今回は統合失調症を例に、精神疾患の再発に備える上で大切な、再発の予兆のチェックポイントを解説します。患者さんご本人だけでなく、ご家族など周りの方も、再発の初期症状に気付くことはとても大切です。
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◆陽性症状から寛解期に入った統合失調症が再発したら

統合失調症は、急性期には妄想や幻覚などのいわゆる「陽性症状」があらわれ、時に症状がかなり深刻化することがあります。それでも通常は数カ月ほど集中的に治療すれば問題症状はほぼ落ちつくものです。

治療の後、症状が落ち着いた状態を、医学用語では「寛解期」と呼びます。この寛解期をいつまでも維持していくことが治療の大きなゴールですが、実はその経過中に一時的に症状が戻ってきたり、明らかに再発の状態になってしまうことは少なくありません。

統合失調症の再発につながる要因は、決められた服薬を守らなかった場合などにも起こりがちですが、原因は一つではありません。再発につながる要因に一つずつしっかり対処していくことで、再発のリスクはかなり下げることができます。しかしそれでも再発のリスクをゼロにする方法は残念ながらないのが現状です。

しかし、いざ再発して入院が必要になった場合は入院期間を短縮するために、あるいは入院する必要そのものを回避するために、病気の再発前の段階で対処することが望ましいと言えるでしょう。そのためには、まずこの病気が再発する可能性があること、そして、再発前の前兆とも言える症状の特徴を、患者さんもご家族もよく知っておく必要があります。
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◆統合失調症の再発症状の出方は個人差が大きい

統合失調症は数日のうちにみるみる悪くなるような再発も時にありますが、一般的には数週間位のうちに段階的に悪くなっていくような再発になりやすいです。本格的な妄想、幻覚など陽性症状が始まるまで少し時間がある、この前段階で対処できれば理想的です。

どのような症状が再発の前段階として現れるかは、患者さんによってかなりの個人差があります。いずれの場合も「統合失調症に特有の症状」が穏やかな形で現れ始めることが多いですが、その他にも注意して見ておきたいと感じるポイントは多く、全てを列挙するとかなりの数になります。

しかし実際に再発の前段階として現れる問題の中でも周りの人にはっきりわかるレベルとなると、そのうちの2つ、3つぐらいかもしれません。そのため、現実的な対処法としては、現れ得るすべての問題を頭に叩き込んで行動に目を光らせるのではなく、その方に最も現れそうな問題や変化を2つ、3つ想定しておき、患者さんだけでなく、周りの方も重点的に注意をしていくことがよいのではないかと思います。

◆統合失調症再発の前兆・再発の前触れに出やすい症状

統合失調症が再発する直前に患者さんに現れてくる変化や問題には多様性があります。

具体的には、例えば睡眠や気分の変化として、再発の1~2週間ほど前から、夜ベッドに入ってからもなかなか眠れなくなり、気持ちが苛立ちやすく、些細なことで家族と言い争うようになることもあります。あるいは、再発前になると顔に表情がなくなり、まわりの人間に猜疑心を強める言動が出始めるということもあります。再発の前触れがもしこれらの現れ方をしたら、本人はなかなか自覚するのが難しいかもしれません。

顔に表情がないような状態になることは誰にでもありますが、この状態が悪くなると、精神医学の用語で「感情鈍磨」と呼ばれる状態になります。これは統合失調症特有の「陰性症状」の一つです。感情鈍磨の状態になると、周りの人には一目瞭然で再発の前触れが見て取れるかもしれませんが、当人が全くそれに気付いていない可能性もあります。このように前触れとして現れる症状には、当人より周りが気付きやすいものが少なくないのも事実です。

また、再発の前に知覚異常が現れるケースもあります。知覚異常も統合失調症特有の陽性症状の一つです。あたかも一瞬魔法にでもかけられたかのように、不思議で奇妙な知覚体験をすることがあります。具体例としては、鏡に映る自分の顔が一瞬別人の顔になっていた、といった幻覚に近い体験です。場合によってはそれは一瞬ではなく、数秒から数十秒間持続する可能性もあります。もしこのような幻覚体験が一時的にも現れてきたら、本格的な幻覚体験がすぐに始まる可能性もあります。できればこの時点ですぐ病院に連絡するか、受診をするかしていただきたいところです。
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◆統合失調症再発前にはその人特有の変化が見られることも

統合失調症の再発の前触れにいち早く気付くことは、再発後の経過を良くするために重要です。具体的には、入院を回避したり、入院が必要になった場合でも入院期間を短縮したりするために大切です。ここまで述べてきたように、再発の前触れとして気をつけるべきなのは、統合失調症特有の症状が現れ始めた時です。

しかし、こうした問題以外にも注意したいポイントがあります。それは病院から退院されたばかりのすっかり良くなった状態と比べて、気持ちの浮き沈み、考える内容、外に表す言動などがそれまでとははっきり違ってきた時です。それは一言でいえば、「その人らしくなくなってきた時」とも言えるでしょう。

具体的には、一定の規則正しさが急に乱れて昼夜逆転の生活を送るようになる、服装の選択がおかしくなり仮装パーティーに出るような格好をする、在宅中に配達のインターフォンが鳴っても出ないなど、普段のその人ならば考え難い行動をする時も、再発の前触れの可能性は否定できません。

以上、今回は統合失調症を例に再発の前触れとして注意したい問題を取り上げました。繰り返しになりますが、前兆となる症状の現れ方には個人差があります。一般的な統合失調症の症状とは違うこともありますし、本人が自覚しにくいこともあります。周りの方もしっかりと再発リスクがあることを理解して、注意しておくことが望ましいです。

精神疾患は統合失調症に限らず、再発することは少なくありません。再発に備えて安定した状態を保つ上でも、周りの方の力も重要であることは、心の病気の基礎知識として覚えておいてください。
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中嶋 泰憲(精神科医)
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( 2018/07/29 15:41 ) Category ■今からトレーニング・統合失調症・摂食障害・適応障害 | トラックバック(-) | コメント(-)
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