あなたの健康はお金で買えますか・・・? 【日本の名医】変わりゆく前立腺肥大症治療 手術一辺倒から投薬 患者のQOL考え★練馬総合病院泌尿器科科長・林暁さん(58)
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【日本の名医】変わりゆく前立腺肥大症治療 手術一辺倒から投薬 患者のQOL考え★練馬総合病院泌尿器科科長・林暁さん(58)

がんやEDと並んで、小紙読者にとって最も身近な病気の一つ、「前立腺肥大症」。この病気の診断と治療技術の高さで知られる泌尿器科医が、東京・練馬にいる。

 練馬総合病院泌尿器科科長を務める林暁医師は、前立腺肥大症や尿路結石治療のスペシャリスト。

 昔は手術するしかなかった前立腺肥大症。林医師も数多くの手術を手掛けてきたが、最近は様相が変わってきたという。

 「前立腺の中を通る尿道を広げ、ぼうこうの収縮力を高める作用を持つα1ブロッカーという薬の登場で、手術をしなくても症状を大きく改善できるようになったんです。

他にも前立腺そのものを小さくする薬や過活動ぼうこうを抑制する薬もあるので、手術をする機会がめっきり減りました。本当は手術も得意なんですけど」と苦笑い。

 もちろん、手術の適応患者には安全性の高い手術を行う。特に患者が高齢者の場合、手術を避けてカテーテルという管を尿管に留置する手段が取られるケースが多いが、林医師は患者のQOL(生活の質)を下げないため、積極的に手術を行うという。

 「カテーテルを留置すると、単に行動範囲を狭めるだけでなく、感染症のリスクも高めます。高齢者だから-という理由で最初から治療目標を低くすることはしたくないので」

 過去には100歳の患者に前立腺切除術を行い、高いQOLを取り戻した実績もある。

 一方、尿路結石にも豊富な経験を武器に、音波を使って結石を砕く「体外衝撃波破砕術」と手術の二本柱で、地域医療のレベルアップに貢献している。

 高齢化を背景に、今後も泌尿器科領域の患者は一層増えていく。生活の質を落とさずに高い治療成果を得るためには、林医師のようなスペシャリストの存在が不可欠だ。 (長田昭二)

 ■林暁(はやし・さとる) 1956年、千葉県生まれ。83年、秋田大学医学部卒業。慶應義塾大学医学部外科に入局し、のちに泌尿器科に転科。大田原赤十字病院、川崎市立川崎病院、慶大病院、浦和市立病院、国立埼玉病院、西窪病院、立川共済病院などを経て、2006年より現職。現在、同院結石センター長を兼務。日本泌尿器科学会専門医・指導医。趣味は海釣り。
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